上架され倉庫に眠っている1983年製。83年後期に新しいデッキ・モールドによる生産が始まる前の型。
しかしハル・モールドは一足先に新しくなった様で、バウの航海灯用の窪みは無く、航海灯はステム上部に装着。
スライディング・ハッチ用のシーフッドも装着されているが、これはファクトリー出荷時の仕様ではなく、後に何代目かのオーナーが装着し、同時にハッチもブリッジの無い新型に換えたのではないかと考えられる。(この件については後日。)
ポートライトも陸上競技場トラック型楕円形のブロンズ製ではなく、長方形のプラスティック製。
キャメラのレンズと仰角のせいでバウ・プリピット・レイルの形が異様に見えるが、上の写真で分かる様にスタンダードな一段式。
一段式だがライフラインは2本張れる様に各舷ともアイが2つづつ付いている。この艇ではライフラインの前端を低い方のアイに装着している。
1960~70年代のセイルボートには [ライフライン前端をデッキに装着するタイプ] のものが多かったが、印象がそれに近い。その後のセイルボートでは安全性の面からレイルにアイを溶接し、ライフラインの高さを後ろと同じ高さにする様になった。この艇でわざわざ低いアイに装着してある理由は不明。
(写真はPSC製434艇中、番数・艇名不詳、1983年製のフリッカです。)
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