1986年製フリッカでもバウ・プルピット・レイルは1段式。しかしライフラインを各舷2段に出来る様にアイだけは2段目用も付いている。
この当時のフリッカはバウスプリットをデッキに装着するスルーボールトは3本。とは言え一等フォアのものはスプリットをデッキに装着するのが目的というより、それを使ってカター・リグのイナー・ステイ用のアイをスプリットに装着するのが目的の様だ。
90年代のフリッカではスルーボルトは2本だが、2本の間隔が広く、フォアの1本は3本式のミドルの1本よりもっと前に位置する。
バウ・プラットフォームに載っているのは20ポンドCQRアンカー。CQRアンカーは海底が泥の場合力を発揮する。
周知の通り、バウスプリット先端のクランズ・アイアン(実際はブロンズ製)からステム下部に伸びている太いステイはボブステイ、同じクランズ・アイアンからサイドに伸びているステイはウィスカー・ステイと呼ばれる。
(写真はPSC製434艇中、番数・艇名いずれも不詳、1986年製のフリッカです。)
⇒ フリッカのリグ