2014年11月22日土曜日
ニューヨーク州ヤングズタウンのフリッカ スターン
この艇もラダー・チーク(頬板)が白くペイントされている。
先日の [1986年製フリッカ] もたまたまニューヨーク州だが、雨や雪の多い地方なのだろう。
船尾のトランサムに船内機の排気・排水口が見える。船底部にあるのはビルジ排水用スルーハルだろう。84年製のセレニティーではビルジ排水用スルーハルもトランサムにある。
船底塗料の喫水に近い部分は退色しているが、この部分はもともと白いストライプの塗布されていたハル側部。乗っている中、船底塗料がその部分だけ先に剥げて来る。
乾燥と濡れることが繰り返される部分なのでアブラシブ( [自己研磨型] )の船底塗料はこうなりやすい。
そもそもアブラシブの船底塗料はいつも海中で濡れていることを前提にして調合してある。仮にアブラシブ塗料の塗られた艇を24時間以上上架して塗料が乾燥してしまうと海に戻した時に船底全体から塗料が落ちやすくなり、マリーン・グロース(スライムその他)の付着を防止する効果がなくなると言われている。
セイリングが終わる度にトレイラーや船台に乗せる艇ではアブラシブではないハード型船底塗料を使用する。また陸上保管艇では喫水に藻も付き難いため、白いストライプ部分には船底塗料を塗らないのが普通。
(写真はPSC製434艇中、番数・艇名不詳、1983年製のフリッカです。)
⇒ フリッカ・ホームページの歴代カバー写真