一昨日の話の続き。
幸いセレニティーでは30年経った今もグースネック部は大丈夫だが、その上方、マストにあるセイル・ストップと呼ばれる小さなSS製部品がキチンと留まらなくなった。
セイル・ストップを留めているSS製のネジがアルミ製マストに開けてあるネジ孔を電蝕で拡大させてしまい、緩くなったのが原因ではないかと思われる。
セイル・ストップは畳んだ状態のセイルがセイル・トラックから外れて出てしまうのを防止する大切な仕掛け。(セイル・ストップの下はセイルをマストに着脱する時のためセイル・トラックが広くなっている。)
アルミ板を溶接して孔を開け直す、又はセイル・ストップを1インチ程上にずらして設置する等の根本的処置が必要なところ。
しかし幸いトップの写真に見えている様にセレニティーのマストにはほぼ同じ高さのフォア側に、ウィスカー・ポールのエンド固定用のアイがある。そこでこれを利用して見ての通り雑タイを包帯の様に巻いてお茶を濁している。
アイの木製基部の上辺がちょうど良い高さにあり、タイは下にずれない。もう5~6年になるだろうか。タイは数年毎に交換しようと思っていたが、未だ大丈夫な様子。
(写真はPSC製434艇中295番 Serenity です。)
⇒ フリッカの歴史 (History of the Flicka)