2014年8月23日土曜日

カリフォルニアのジニイ B

1978年製フリッカ。一見PSC(パシフィック・シークラフト)製に見えるがそうではない。

現オーナーによるとハルID は20sl78FG/1033SADB と見慣れないフォーマット。20sl78FG は20フィート、スループ、1978年、ファイバーグラス、を指しているのではと思われる。1033SADB は現在のところ不詳。個人または何処かのヤードがビンガムの図面から造船したと思われるが、IDフォーマットから言ってカリフォルニア製ではない様だ。

良く見ると葡萄の蔦のスクロールワークがノー’スター(ノース・スター)のものともPSCのものとも異なる。


シュラウド用チェインプレイトも各弦2個づつ。この艇はギャーフ(ガーフ)リグなのかも知れない。

トランサムには合板が貼り込まれウディーな雰囲気を出している。








1970年代には月刊誌 Rudder に発表された図面からフェロ・セメントや Fer-a-lite などの工法で自作やヤード作という形で生まれたフリッカも多い。この艇のハルはオーナーによるとファイーバーグラス製との事で、上記の様にハルID にもそれらしき記述が含まれているのだが、この写真の船底からするとフェロ・セメントの様に見えなくもない。もしかしたらプロペラやプロペラ・シャフトは見えないもののプロペラ用アパチャー(船体への切り込み)があるので Fer-a-lite で造られたハルのひとつかも知れない。(当ブログ左上の白い検索欄に Fer-a-lite と入れてブログ内を検索され度。)

(写真は自作または或るヤード製フリッカ中の1艇 Giny B です。)
フリッカ・ホームページ