マスト起倒については [以前にも書いた] のでまずはそちらを参照され度。
今日は全く同じ方法でマストを起倒している別のフリッカのジン・ポール関係の写真を3枚。

両舷にはブライドル(Bridle)と呼ばれるラインが走る。いずれもリングに結わえられ、そこから細いワイヤーロープ3本が張られている(それぞれチェインプレイト、スタンションの根元、アルミニュームのトウレイルなどに結わえる)。
ブライドルはマストのシュラウドと同様の働きをする仕掛けで、作業中ジン・ポールが左右方向に倒れるのを防ぐためのもの。


フリッカではないが、同方式でマストを起てているビデオが [YouTubeに出ている] のでそれを見ると仕掛けの動きが分かる。
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この艇は以前 [風変わりなフリッカ] として取り上げた艇だ。その時コックピットの造作が一風変わっている、と書いたが、現オーナーの話でその理由が分かった。この艇はなんとファクトリーから出荷された時点ではコックピットの無いフリッカ、つまりコックピット部分をフラット・デッキにカスタマイズして出荷されたフリッカだったのだそうだ。初代オーナーの注文だったのだが、その後何代目かのオーナーがコックピットを造ったのだという。
コックピットの無いフリッカは現在シリーズで取り上げている [この艇] だけではなかったのだ。
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(写真はいずれもPSC製434艇中、172番目 Right Jack です。)
⇒ USヤフー・フリッカ・グループ