2010年11月3日水曜日

コックピットのないフリッカ - リストア進行中 12

コックピット下の様子。

左舷クォーターから見たところ。

奥に見える二つの孔はトランサムに開けた排水口。

以前のキャビン・ソールはそのまま残っているようだ。工事中のため木屑や埃が堆積している。










コックピット・ソールの排水口とトランサムの排水口。

後者はもちろん喫水線より上にある。





SFベイ・エリアは雨の降る季節に入った。










野天で工事中のため、取り合えず漏斗とビニール・ホースで雨水を艇外に流す仕掛けを作った。本番は左下に見える位のホースで繋ぐ。

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コックピット後方の孔とトランサムの孔を繋ぐ方法は排水管も最短で済み、一番簡単な排水法だ。初期のPSCフリッカやオライオン27などで使われていた。しかし、オライオン27でメキシコを長期クルーズした男によると、追い波の時トランサムから海水が逆流してコックピットに入って来るので、そういう時はトランサムの孔に外から木のプラグを打ち込んだそうだ。

フリッカではその後、排水口をコックピット前方に移し、ホースをコンパニオンウェイ下で交差させ、下のハルに開けた排水口から水中に排出するよう設計変更された。

(写真はいずれもPSC製434艇中、番数不明、1980年製フリッカです。)
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