昨年(2013年)新作したドジャーのクロース・アップ。
以前にも書いたが小型艇にドジャーを付けるのは艇のサイズと人間のサイズの兼ね合わせで一筋縄では行かない。
機能的に優れ視覚的に美しいドジャーを創ること自体簡単な事ではないが、小型艇ではそれが一層難しくなる。例えばこのスペースではウィンチ・ハンドルを使ってのキャビン・トップ・ウィンチ操作も試行と訓練が欠かせない。
サイド。フリッカは元々サイドデッキが狭いが、そこへ安全に出入りするために必要な最低限のスペースをかろうじて確保している。
(サイドデッキへの出入りはウェザー・サイド=風上側で行う。)
フロントはほぼ全面クリアー、両サイドにも丸窓を設け、視界を確保。
丸窓の上にはサイドデッキへの出入りの際に有用な手摺り。
係留時にはクリアー・パネルを紫外線から守る。
(こうしておけば経年で傷んで来るのは先ず縫製に使ったセイル縫製用の糸。)
このドジャーはドジャー本来の目的と艇上の人間の作業・動きのバランスをフリッカ上で突き詰めたひとつの優れた具体例かも知れない。
(写真はPSC製434艇中101番目 Daisy です。)
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