2014年6月5日木曜日

セレニティー 5月31日土曜日の風 2 (Videos)

まだ5月末だからだろうか、風はビルドアップしなかった。



ビルドアップどころか4~5ノットに落ちることが多く、タック時大きなラダーによるブレーキ効果を避けるためにティラーをゆっくりとルーワード(リー)一杯に押すようにしてもヘッドアップしてくれない。この様な状況ではタックさせることは適わず、ジャイブして戻る。



シートやペンダント・ラインがジブに当たるところにはジブを傷めない様に臨時の当て布(ティラー・カバーやバスタオル)を置いている。

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セレニティーにはブーム付きジブがあり、ステイスルを揚げるためにはデッキ上の常用ジブ・シートのレイアウトを解いてステイスル・シートを優先して通したり、既述のタック・ペンダントにステイスル・ラフ・ワイヤーを連結させたり等、ステイスルで帆走するには結構手間がかかる。

メインとジブだけで、フル・メイン、シングル・リーフ・メイン、ダブル・リーフ・メインそれぞれについてフル・ジブ、シングル・リーフ・ジブ、ジブなし、の計9種類の組み合わせができる。フリッカの様な小型艇でステイスルを組み入れる様な走りはデイ・セイルには無用と行って良い。風の強いSF湾(沿海・近海)ではヘッスルをジブ+ステイスルの2枚仕立てにする必要も無い。(逆に風の弱い日のために軽く大きなドリフターが欲しい。)

外洋に行く時は、ジブに問題が起きた場合のバックアップ、又はジブと組み合わせたウィング・’n・ウィング(観音開き)に使うために艇に載せておくことも考えられるが、少なくとも近い将来その様な計画は無いので、このステイスルはまたガレージにお帰り戴くことにした。(ステイスルは長年バッグに入っていたためか油っぽく臭気がひどい。今回は良い虫干しになったかも知れない。)

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・ホームページの歴代カバー写真