2014年6月2日月曜日

1983年製フリッカのスタッフィング・ボックス ひと工夫

周知の様にプロペラ・シャフトが回転している時シャフト冷却用としてシャフトの周りに若干の水が浸入する事は必要だが、シャフト周りから艇内に多くの水が浸入しない様にコントロールする必要がある。その役目を担うのがスタッフィング・ボックス(パッキング・グランド、グラン・パッキン)。

写真一等手前下がエンジン側で、スタッフィング・ボックス、ロック・ナットと続いている。

(手前一体化された真ん中の六角ナット層を含んで3層に見えるのがスタッフィング・ボックス。その後方の薄い六角がロック・ナット。)


その後方、ネジを切った部分のさらにアフトに何やらデベソの様なものが突き出ている。これはシャフト表面にグリースを提供するためのシステムで、このデベソは [グリース・ザーク] と呼ばれるグリース注入口だ。

(スタッフィング・ボックスにもザークらしきものが見える。)

この艇は5月8日及び9日にポストした艇と同じ艇だが、プロペラは固定式の3枚羽根で、帆走中はギアをニュートラルにしておくという。しかしグリースを打っているおかげで雑音は皆無だそうだ。

(写真はPSC製434艇中、番数・艇名不詳、1983年製のフリッカです。)
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