船中泊の時は広いマリーナの各ドックを散歩する様にしている。
セレニティーから遠く離れたゲートから入るドックの一角にはリストアを待っている [レッドフェザー] という名のフリッカが居る。
初めて見てから既に8年の歳月が流れたが、依然修復の気配は見られない。
しかし今回驚いたのは州籍登録のデキャル。マリーナ中の艇はまだ2013年末で期限切れになるブルーのスティッカーを掲示しているものが殆どだが、この艇はセレニティー同様、早々とグリーンの2015年末までのものへ張り替えを完了している。
しかも右舷側だけだが、喫水に付いた藻を擦って除去してあった。
積年の係留料金の合計は既に現在の艇の価格(ヴァリュー)を大きく上回っているだろうが、オーナーはリタイアしてから修復を開始するつもりなのかも知れない。今回はその様な希望の光りを感じた。早くこの艇が帆走する姿を見たいものだ。
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註: 先日、艇のデキャルの色はカリフォルニアの場合 『青、緑、赤と2年毎に変わっていく』 と書いたが、それは筆者の勘違いで、記録を確認したところ 『青、緑が2年毎に交互に変わっていく』 というのが正解。尚、車の場合、1978年に緑でスタート、毎年、白、オレンジ、青、黄、赤と変わっていく6色サイクルを繰り返していたが、白は1997年を最後に使われなくなり、現在は5色で循環中。
(写真はPSC製434艇中056番目 Redfeather です。)
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