2011年12月初旬、メキシコのカリフォルニア半島沖で盲目セイラー、デニス・ハワードを救助するアメリカのコースト・ガード隊員たち。同警備艇から撮影したもの。
デニスは嵐に遭遇、ブームが破損しメインスルが中途に落ちた状態で、アンカーを打って(というより垂らして)漂流中に救助されたという。残っている視力は片目のみ、しかもストローから覗いた程の視野しかない、というから波やうねりのある海域では一人での応急処置もままならなかっただろう。かろうじてアンカーを降ろす位しかできなかったようだ。
セイルの陰にたっている一人の沿岸警備隊員の他にもまだ隊員やデニスがコックピットまたはコンパニオンウェイにいるのだろう。
その状態でうねりを正面から超えるとこうなる。
ちなみに波は斜めに切ればなんともないが、特に波長が短い場合、二人乗りで波を進行方向正面から受けると、喩え波高1m程でもこの写真のような所謂ホビー・ホーシング(ロッキング・チェアの様に前後に揺れる子供用の木馬)の状態となる。
(上の写真をもっと鮮明に見たい人は [ここをクリック] 。)
出航前のデニスは [こちら] 。
(写真はPSC製434艇中番数不詳、1978年製 Avalo です。)
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