丁寧にティークで造作されたこの艇のインテリアは一見に値する。
シーリングにはアーチ状の梁がずらりと並び、マスト下のアーチは両舷とも頑丈なニー(knee)2本でサポートされている。
マスト下には金属のコンプレッション・ポストが立っているがこれは不要だろう。
Vバース横の壁もティークの細板で見事に埋め尽くされている。
Vバース上の収納のドアは引き戸のようだ。
Vバース前方にはチェイン・ロッカーへのアクセス口。ハウストップのフォア・エンド、時計と気圧計の間には固定式のポートライトがある。右上に見えるのは暖房用ストーブの排気管。
シーリングに見えるのはプリズムを使ったデッキ・ライトではなくマスト・ステップだと思う。
ニー造作やハウス・コーナーのトリムなど詳細にわたり機能的な強度と美しさを備えており、申し分ない。
換装で付けたというブロンズ・ポートライトもファクトリー装着のようにしっかり収まっている。
右上の黒い孔とそのカバーは [ヴェント] 用。
(写真は 『設計者ビンガムの造らせた??』 フリッカ2号艇、韓国・釜山のヤード製という1975年製フリッカです。)
⇒ フリッカ・パッセージのページ フリッカ各艇の長距離航行記録を載せるページ (全6ページ、各ページ一番下の Next>> をクリック)。