6月23日土曜日、バウ・アンカー・ロードを艇に搭載、チェイン・ロッカーに収納した。一番目の写真はチェイン・ロッカーを上から見たところ。
左舷側の太い管は燃料タンクへの給油管、細い管は燃料タンクのヴェント・ライン。
手前バルクヘッド中央下部にはアイが付いている。このアイにライン・エンドを通して結び付ける。
デッキ・パイプの孔からアンカー・ロードが降りて来る。最初に収まるのはチェインより後に繰り出すライン(ロープ)。
前述の様にライン・エンドをアイに固縛。無論、アンカー・ロードが間違って全部海中に落ちてしまわないための処置。
アイは11mmロープ用。このラインは16mmと太いので三打ち(三縒り)の中、1本を約1フィート解き、2本だけをアイに通して三縒り部分にボーリンで結んである。残り1本は解れないように三縒り部分にローリング・ヒッチ。
デッキ上。
ライン約110フィートがチェイン・ロッカーに入った後、チェイン・ストッパーを通過するスプライス部分。
スプライス部分がチェイン・ストッパーをいずれの方向にも無理なく通過することを確認して一安心。
新しいロング・リンクのチェインを実際にチェイン・ストッパーでストップできることも確認。
尚、チェインだけのアンカー・ロードの場合でも必ずライン(ロープ)を最低10フィート程つないでおく必要がある。
チェイン・ロッカー内のアイにエンドを通して固定し易いということもあるが、何と言っても揚錨する時間も無い程緊急に錨泊地を離れなければならない時、デッキ上でラインをナイフでカットし、アンカーを切り離してその場を即時に離れることを可能にするためだ。
(写真はPSC製434艇中295番 Serenity です。)
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