2012年6月3日日曜日

ニューヨークのレイディー・バグ (In-hull Transducer)

一昨日GPSプロッッター・サウンダーのディスプレイを見たが、本日はサウンダー用のトランスデューサーの話。

昔はスピード・メーター同様に水深計のトランスデューサーもハルに孔を開けるスルーハル嵌込式しかなかった。




今時はハルに孔を開ける必要はない。ハル内側にトランスデューサーを浮かべるだけで良い。

浮かべるとはハルに接着した容器の中でトランスデューサーを液に浸すこと(またはジェルに埋め込むこと)。トランスデューサーとファイバーグラスのハルの間にエアーが入っていると精確な測定が出来ない。

通常その液としてはメーカーの薦めるミネラル・オイルが使用されるが、代わりにシリコン・グリースを使う人も多い。エンジン冷却用不凍液を使う人もいる。普通の水でも良いが水分は蒸発しやすいので定期補給が必要。この艇ではミネラル・オイルを使っている。

このトランスデューサーは [Airmar P79]










リンク先図解のとおり、下のフランジの付いた円筒部をエポキシでハルに接着。中に液体またはジェルを入れ、上の直径の大きい部分(トランスデューサー本体)を手でねじ込んでツイスト・ロックする方式。無論本体は簡単に着脱できる。

オーナーによれば以前使っていたスルーハル型のものより精確で信頼性の高い計測ができるそうだ。

(写真はPSC製434艇中071番 Tern 改め Lady Bug です。)
フリッカのスペック