3日前に触れたがこの艇のドジャーはオーナーの自作。
サイドデッキに出やすいように丸型にまとめる事を心掛けたそうだ。
生地はサンブレラの巻き生地の残り、窓のビニールはスクラップ(端切れ)を購入して縫製、パイプはホームセンターで購入したアルミ管を [自分で曲げて成型] した。(プロでも電線巻き用の直径数十センチ~1メートルの木製のコアにゆっくりラップさせる様にして曲げて行くと言う。)パイプの接続金具、装着金具もホームセンターで購入。
キャビントップ両舷の木のスプレイ・ディフレクターが下に行くに従いアフトに流れているレイアウトをうまく利用している。
キャビンサイドから真っ直ぐ後方に伸びたコックピット・コーミングもドジャー張りに好都合だった。ドジャーの裾がサイドデッキへの通行の邪魔にならず、スプレイがコックピットに入って来るのも防止できる理想的な形に収まっている。
裾がアウトボード側に広がっていないのでコックピットからの前方確認もしやすい。
話しがズレるが差し板のトップ部分はルーヴァーの付いた1枚式。使い勝手が良さそうだ。
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ちなみにこのオーナーはドジャーだけでなく、セイルやオーニングも手作りしたそうだ。昨日、一昨日見たインテリアのクッションもそうに違いない。物を作るのは楽しい。DIYer にはその楽しみをわざわざお金を出して他人に譲ってしまうのは理解し難いと考える人が多い。またボートを持っていることの楽しみの半分はボートに乗ること、残りの半分はボートの世話をすることと言うオーナーたちも良く居る。日本でもドジャーを自作する人は決して少なくない。欲しい人は思い切って自分で楽しんでみたらどうだろう。
(写真はNor'Star製フリッカ20艇中、番数不明、Puggle です。)
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