フリッカの設計者ビンガムがパシフィック・シークラフトから入手したフリッカ 『サブリナ』 もブーム・エンド型シートだったが、ビンガムはどうも使い勝手が悪い、と自分でそれをアレンジしてしまった。

簡単な仕掛けなので、ブーム・エンド型シートのフリッカに乗っている人には一考の価値があるかも知れない。
ビンガムいわく、『このアレンジはスタンダードのブーム・エンド型のようにシートが絡んだりねじれたりすることがない、各ブロックがそれぞれの指向性によりシートの走る最適な方向に向くのでシートがブロックの側面に引っかかったり擦れたりすることもなく操作がスムーズ、そしてミッド・ブーム型のようにシート操作が前方(セイルのラフ)を見たままできる、という利点がある。
キャビントップ右舷側にはアイ・プレイトを付けてあるが、それも左舷側と同様のスウィブル・ブロック + クラム・クリートにすれば、コックピットどちら側からでも操作しやすい。』
シートはスタンダードのブーム・エンド型より短くて済むそうだから、新規に購入する必要はない。
***
このセットアップの問題点があるとすれば、ミッド・ブーム型シートの場合もそうだが、ドジャーとの兼ね合いだ。その点をクリアーできれば使い勝手の良いシステムと言えるだろう。
(画像はフリッカ設計者ブルース・ビンガム自身が起こしたもの。)
⇒ USヤフー・フリッカ・グループ