フリッカはデッキ長20フィートなのでディンギーを運ぶには通常曳航するか、エア抜きしたインフレイタブルをたたんでクォーター・バースに置くのが普通。
#314 『ロウディー』 ではフォアデッキを利用している。
キャビン前壁とフォア・クリートの間にうまく収まっている。
カバーを外すと、バッグに入ったディンギーが2本のストラップで固定されているのが分かる。
仕掛けはこうだ。台になる2本の木がスルー・デッキのボルトで固定してあり、その下にストラップが通してある。
スルー・ボルトはバック・プレートとウォッシャーを当ててナットで締めこんである。頑丈だ。
(Vバースの天井部分だからボルトを短く切ってキャップ・ナットを被せると、頭をぶつけて怪我をすることもなく、見栄えも良くなると思う。)
台になる木には切り込みが入れてあり、ストラップがずれないようにしてある。
オーナーいわく、「まだ試したことはないが、この仕掛けはライフラフト(非常用救命筏)にも使えるかもしれない。」 一考に価する。
(写真はいずれもPSC製434艇中314番目 Rowdy です。)
⇒フリッカ・ホームページの 「フリッカ・データベース」 にある同艇