風は2ノット以下に落ちた。
セイルボートは船体が丸みを帯びたラウンド・ビルジと呼ばれるタイプが殆どで、[フリッカも例外ではない] (リンク先6ページの断面参照)。このためイニシャル・スタビリティ(初期安定性)は低く、風がないと、見ての通りこのような波高30cmにも満たない波でもユラリ、ユラリ。
尚、鉛のキールの付いたフリッカのラウンド・ビルジの船体は、約25度までは比較的簡単に傾くが、それ以上は傾けるのに力が要る。快調に帆走中のヒール角は通常25-30度位、ダブル・リーフのメインとフルのジブで30ノット以上吹くと、ビーム・リーチでヒール角が約35-40度になる場合があり、強烈なパフで時折45度くらいヒールしてサイド・デッキが潮に洗われるデック・アウォッシの状態になる。それでもフリッカの場合腰が強く、不安感はない。
(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
⇒日本のヤフー!フリッカ・グループ