2009年9月11日金曜日

ジブの改善点 (Video)

主にルー(風下)から見たセイルの様子。シングル・リーフのメインはOKとして、ジブの様子を見て欲しい。

まずラフ(セイル先端の辺)。以前書いたように、このニューのジブのラフの下半分はハンクが直接セイルに付いているのではなく、セイルに付いたコントロールラインに付けてある。ラインの締めが弱いとこのようにセイル自体がフォアステイから離れ、特にハンクとハンクの間のセイルが局部的に膨らんでラフの線が崩れる。

実は直すのは簡単。ラインを後10センチ弱、引き込んでクリートし直せば良い。ところがこの日はまだクラブ(ブーム)の前半分くらいに設置する予定のこのライン専用のクリートを装着していない。クラブの下にあるベイルと言うU字型の金具に結わえてあるだけ。このため船首を風上に向ければ別だが、帆走中のラインの調整は、ちと難しい。風の力、セイルの力に対抗して引き込むことは引き込めるがベイルに結わえられない。従ってこの日はズルをして直さなかった。



もうひとつ。今度はリーチ(セイルの後辺)を見て欲しい。こちらも下に近い部分が膨らんでいる。これは上にあるクリングル(リーフ用の孔)に通したリーフィング・ラインが、リーフしていないにもかかわらず多少下に引き込まれてセイルが完全に展開するのを邪魔しているからだ。

リーフィング・ラインを緩めてやれば簡単に直る。直さなかった理由はクラブ後端にシーブ(滑車)がなく、トッピング・リフトを固定している小さいU字型の金具に通したリーフィング・ラインが、トッピング・リフトとギューギュー詰めになり、そこでジャムしてしまったため。これも帆走中に直すのは大変なのでズルを決め込んだ。

今のリーフィング・ラインは必要以上に太いので、一回り細いものにし、かつ、トッピング・リフト用の金具を通すのは実際にリーフする時だけにすればこの問題は起きない。

今週末は以上2点を改善した上で出航だ。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
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