2012年1月7日土曜日

アラミダのシバ メインテナンス・オーヴァーデュー

シバのオーナーはセイリングは楽しんでいるようだが、メンテが追いついていない様子。

遠目には分かり難いが...











ハルのジェルコートの光沢がどんどん失われている。









ティークの二ス(セトール?)も剥がれつつある。長年手入れされていないようだ。














実は向かいの [ドリーム・キャッチャー] のレイルとハルも今はこれと同等の状態。






しかしレイルやハル等イクステリアのコスメティックスはインテリアに比べると作業は楽に出来る。





ハルはバフしてニューグラス2を塗るなり、ペイントで塗装したり、ジェルコートを塗り直すなりすれば良い。




レイルはベア・ウッドにまでサンディングした上で、本格的なエピファン塗りにするか、簡単なセトール塗りにするか決めれば良い。見違えるようになって乗っていてもずっと気持ちが良いはず。

(写真はいずれもPSC製434艇中175番 Shiva です。)
フリッカ・ブローシュア(14頁版)

2012年1月6日金曜日

アラミダのシバ プロパン・ボンベ

昨年夏、このアラミダ・マリーナの [職員の撮影] した写真を載せたが、このフリッカは#261 [ドリーム・キャッチャー] と同じドックの斜め対面に係留してある。名前はシバであることが分かった。

(尚、ドリーム・キャッチャーはメンテの状態が以前より悪くなっている以外特に変わったところは見られなかったので今回のアラミダ・シリーズでは割愛。)

冬の雨露を避けるためブーム・テントが掛けてある。今日はフォアデッキに設置されたプロパン・ボンベを見てみよう。



タンクは出来合いのアルミ製に2本の脚を溶接したもの。









フォアデッキにはスターボード側1本、ポート側2本のスルーボルトが装着してある。






その計3本のボルトをタンクの脚に開けた孔に通し、ナットで締めて固定。







レギュレーターはスーパーストラクチャー(ハウス)前面に固定してあり、ゴム管はデッキを抜けて室内へ。室内配管は銅管のはず。

既述のようにデッキ上のタンクならガスが漏れた場合、水同様コーミング前に在るサイド・デッキのスカッパーから艇外へ排出されるので、スターン・プルピット・レイル外側に懸けたタンクの様に安全だ。



(写真はいずれもPSC製434艇中175番 Shiva です。)
フリッカのスペック

2012年1月5日木曜日

アラミダのフリッカという名のフリッカ ポート・サイド

ヘッスルのファーリング・ラインに沿って左舷側をなぞってみる。

ファーラーは全パーツ一式をキットとして販売している [ファーレックス] ブランド。







プラットフォームにブロックを仕込んでラインをガイドしている艇が多いがこの艇にはそれは無い。





その後各スタンションに仕込んだシーブを通ってコックピットへ。

画面中央上辺から降りて来ているラインはヘッスルのシート。








シートは無論シュラウドの外側を通っている。
















シートを取り込んでいるのは前方のシート・トラックのブロック。ヘッスルはジェノアではなくワーキング・ジブらしい。



フリッカでは陸電用インレットの場所はマチマチ。この艇ではコーミング側面、アフト・スタンションとプライマリー・ウィンチの間。

左舷キャビントップのラインはファースト・リーフ・ラインと思われる1本のみ。







[右舷側] は内側から順にジブ・ハルヤード、セカンド・リーフ・ライン、メイン・ハルヤードと思われる。ステイスル・ハルヤードはマスト留めか。)

メインスルには以前には無かった [レイジー・ジャック] が付けられている。







各ラインの長さやレイアウトからヘッスルはワーキング・ジブ、メインはファースト(シングル)リーフを入れたままと判断したが、いずれも毎日強風の吹く夏のサンフランシスコ湾(特にセントラル・ベイ)に合わせた仕立て。

フロリダで購入してカリフォルニアまで運んだ現オーナーが既に2~3シーズン、SF湾でのセイリングを楽しんでいる様子が見えた。



後日(1月8日)註: このフリッカは現在でもトランサムにフリッカと艇名が入っているものの、名前はザイーダに変えたそうだ。今売りに出されている。オーナーが歳を取り過ぎたためという。

(写真はいずれもPSC製434艇中297番 Zaida、aka Flicka です。)
フリッカのリグ

2012年1月4日水曜日

アラミダのフリッカという名のフリッカ スターン~コックピット部分

バックステイは逆Y字のスプリット・ステイ。同じ1984年のセレニティーと同型だ。スターン・プルピット・レイルも一段式。レイル両端には傘立てが健在。

レイル上、エンジ色カバーの被ったものはバーベキュー。左舷側にはプロパン・ボンペと救命用ライフスリング。



エンジン・ダッシボードの下にあるのは防水ステレオ・スピーカー。

トランサムのスルーハル。下2個(ブロンズ製=エンジン排気排水、プラスティック=ビルジ兼ホールディング・タンク用)はセレニティーと同じ。上の1個は電動ビルジ・ポンプ用だろうか。










左舷側。

2年半前に比べて喫水辺りもきれいになった。














ガス・ボンベはホームセンターで手に入るアルミ・タンク。

手前に見えるゴム管で分かるように、隣りのバーベキュー・グリル用ではなく、キャビン内ギャリーのレンジ用だ。









ガスのゴム管はコーミングのエンド部分から艇内へ。艇内の配管は銅管になっているはず。





(ゴム管の向こうに見える太いSS製フィティングの用途は不詳。以前キャビントップに仮置きしてあった [ハード・ビマイニ] の装着用だろうか。そうだとしたら左舷側にしかないのもおかしい。)

左舷側傘立て。両舷ともハード・ビマイニのアフトの脚を差し込んで固定するために使えるのかも知れない。




コックピット・ドレイン(排水口)にはストレイナーが装着してある。ストレイナー常時装着の適否については議論のあるところ。



例えば木の落葉の多いところでは係留中ドレインが塞がれコックピット排水がままならないこともある。また航海中、追い波がコックピットに入るような天候の場合、ストレイナーがあるだけ排水が遅くなる。

後日(1月8日)註: このフリッカは現在でもトランサムにフリッカと艇名が入っているものの、名前はザイーダに変えたそうだ。今売りに出されている。オーナーが歳を取り過ぎたためという。

(写真はいずれもPSC製434艇中297番 Zaida、aka Flicka です。)
日本のヤフー・フリッカ・グループ

2012年1月3日火曜日

アラミダのフリッカという名のフリッカ

フリッカという名のフリッカの右舷側をなぞる。

バウ・アンカーは2本。プライマリーはファクトリー・スタンダード的なCQR。左舷プルピット・レイルにはダンフォースが1本。



バウスプリット先端部のクランズ・アイアンのすぐ後ろ、スプリットが角材としてスタートする部分に何故かSS製のタガが見える。ダグラス・ファーを上下2枚合わせた部分の剥離防止が目的だろうか。

1984年でもコスト削減のためプラスティック製ポートライトを選ぶことができた証。






メイン(スライディング)ハッチ用のシーフッド(カバー)は無い。

ハルヤードやリーフィング・ラインはコックピット前まで引っ張られている。PSCはシングルハンダーズ・パッケージと呼んでいた。









トウ・レイルはティークではなく、アルミ製。

同じアルミ製でも [340番トゥーカン] のように何処にでもシャックルを付けられるものもあるが、これは孔のないフラットなタイプ。

シート・ブロック用のセイル・トラックがかろうじて装着できる幅。






(上記トゥーカンのように孔の開いたタイプのレイルではシャックルを付けたシート・ブロックを孔から孔に適時移動。)

コックピット・コーミングの横にはセレニティー同様ヴェント(通風孔)2個。







フォアのものはホールディング・タンク用。アフトのものはエンジン・ルームのヴェント用と思われるが、[同時期のセレニティー] の他には目にした事が無い。

フル・コックピット・シート・クッションは使ってみると快適なものだ。








シートをわざわざティーク張りにする人もいるが、確かに見かけは良くなるものの、ティーク・シートは真夏の直射日光を受けると驚くほど熱くなり心地良いものではない。水に濡れてもすぐ乾くというものでもない。シートとしてはクッションの方が良い。セレニティーでもいつか室内のクッションを新調する時に合わせてフル・コックピット・シート・クッションを作りたいと思っている。

後日(1月8日)註: このフリッカは現在でもトランサムにフリッカと艇名が入っているものの、名前はザイーダに変えたそうだ。今売りに出されている。オーナーが歳を取り過ぎたためという。

(写真はいずれもPSC製434艇中297番 Zaida、aka Flicka です。)
USヤフー・フリッカ・グループ

2012年1月2日月曜日

蘇ったフリッカという名のフリッカ

再びアラミダ島アラミダ・マリーナのフリッカたちの様子。

これは [2年半前] に見た時はフロリダから着いたばかりで艤装も終わっていなかったフリッカという名のフリッカ。













帆走可能な状態に整っている様子だ。

1984年夏産まれ。セレニティー(295番)と僅か2番違い。サンタ・アナのファクトリーでは並んで仕上げられていた事だろう。殊更うれしい気がする。









後日(1月8日)註: このフリッカは現在でもトランサムにフリッカと艇名が入っているものの、名前はザイーダに変えたそうだ。今売りに出されている。オーナーが歳を取り過ぎたためという。

(写真はいずれもPSC製434艇中297番 Zaida、aka Flicka です。)
フリッカ・ホームページにある同艇の紹介

2012年1月1日日曜日

PSC製フリッカ001番

このPSC(パシフィック・シークラフト)製フリッカ1号艇については既に取り上げたことがある(リンク: [1][2] )が、この艇が12月下旬、アラミダで売りに出されたことを CL (craigslist) で知った。

名前はダフニーだが、実は前オーナーがシアトル近辺に移住するということで約1年前に現オーナーの手に渡ったばかりだ。



この艇と昨日まで観たマンチキンを今一度見比べて見ると興しろい。このダフニーは1977年のPSC製。マンチキンは77~78年頃のノー’スター又はPSC製(恐らくノー’スター製)。デッキや艤装細部に違いが見られるが、どちらも同じハル・モールドから産まれたシスター・シップ。

相違点はコンパニオンウェイの位置・形状、スターン・プルピット・レイルやバンプキン、プライマリー・ウィンチやメインシートの装着法等。


スターン・デッキにオール・ロックが1本付いているのが目を引く。昔の日本の魯のロックとは形状が違うが、非常時に1本の長いオールを差し込んで漕ぐのだろうか。どれだけの実用性があるのか興味が湧く。

キャビン内の造作。このようにフォアからアフトを臨んだ写真は初めて。







ポート側にクォーター・バースは無く、すぐアイスボックスになっている。エンジン・アクセス口のカバーにはコンパニオンウェイ・ステップ2段が造り付けになっている。キャビントップのキャンバーが大きい(円みが大きい)のでキャビン内が余計に広く感じる。

クォーター・バース入り口が無い分、ギャリー全体がアフトに移動したのでギャリー・Vバース間に幅20インチのスペースが出来た。


同じ幅のスペースが対面のスターボード側にもあり( [写真] = 引き出し付きキャビネットとVバースの間)、両舷の間のソール(床)は他の部分より約7インチ高くなっていると言う。右舷、左舷、いずれかにヘッドが設置されていたのかも知れない。

実はアラミダに行った際、一等上の写真に見えるドック固定用の木製パイルやドックのプランクの張り方等を目当てにこの艇も方々探したのだが、会えなかった。オーナーの電話番号は分かっていたが、クリスマス・イヴという事で連絡は控えた。又のチャンスということもあるだろう。

(写真はいずれもPSC製434艇中001番 Daphne です。)
フリッカ・ホームページにある同艇の紹介