セレニティーはカリフォルニア州の船籍登録。隔年10月になると更新の手紙が来て20ドル(次の2年間分)の登録料を払う。11月には新しいデキャル(シール)が送られて来る。
これは2年前に貼った今年12月31日で切れるデキャル。
2015年末まで有効のシールを貼ったところ。
両舷に1枚づつ貼る。
デキャルの色は青、緑が2年毎に交互に変わってい く。 (*)
ちなみに自動車の場合、5年以上経った車の隔年のスモッグ・チェックを除いてアメリカに車検は無い(ただし車の登録は毎年更新)。船艇の場合、スモッグ・チェックも船検も無いが、コースト・ガードはひとつにはこのデキャルの色を見て、古いデキャルのままだと停船、乗船、登録証や備品を含め種々点検、ということになる確率が高いらしい。
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ところで今年からこの様なデキャルも2年間分16ドルで買わされる様になった。(各舷1枚宛て計2枚。)
集めたお金はジブラ・マッスルという主に淡水域(湖・河川)で見られる環境に有害な小さな2枚貝(もともとカリフォルニアの淡水域にも居なかった貝)の海への侵入防止、ならびにその貝の駆除撲滅のための費用に充てられる。この貝は主としてトレイラーで引っ張る小型ボートに張り付いて水域から水域へと生活圏を移動拡大して行くのだ。
セレニティーの様に海水域だけで乗る艇はこれを払わなくても良いのだが、州も考えたもので登録更新時にデフォルトで払う様に請求額に入って来る。海だけで乗る場合はその旨申告し、マッスル分の額を差し引いて通常の更新料20ドルだけを支払う。しかし、今回はもしかしたらサクラメント河を上るクルーズに行くチャンスがあるかも知れないと考え、払っておくことにした。(払わずに居た場合、淡水域に行くことになったその時点で16ドルなり8ドルなり、残っている期間をカバーする金額を払ってデキャルをもらう事も可能。)
淡水域を航海する艇はマッスルのデキャルを艇登録デキャルの横に並べて貼らねばならない。
* 後日註: 当初、艇のデキャルの色はカリフォルニアの場合 『青、緑、赤と2年毎に変わっていく』 と書いていたが、それは筆者の勘違いで、記録を確認したところ 『青、緑が2年毎に交互に変わっていく』 というのが正解。尚、車の場合、1978年に緑でスタート、毎年、白、オレンジ、青、黄、赤と変わっていく6色サイクルを繰り返していたが、白は1997年を最後に使われなくなり、現在は5色で循環。
(写真はPSC製434艇中295番 Serenity です。)
⇒ フリッカのスペック