フォアデッキには何ともソールティーなケグ(木樽)が乗っている。おそらく清水用だろう。アンカーはクリッパー・バウ上部のプラットフォームにうまく収っている。
バウスプリットは円柱形でPSC製より2倍位長い。
ボブステイもウィスカー・ステイもチェインだが、ボブステイのチェインプレイトはPSC製より20cm程高いところに設置されている。
キャビントップはビンガムのオリジナル・デザインをフォローして、キャンバー(円み)がPSC製より若干きつい。
ティーク製と思われるグラブ・レイル(手摺り)やコーミングを効果的に配置。サイドデッキ、フォアデッキ上のトウ・レイルは排水も考えて配置されている。スターン・プルピット・レイル上には分厚い木板を装着。この艇は何処をとってもコンフィギュレーション、造作、いずれも素人技ではない。
(写真はフランス Roussillon で売りに出ている1994年製自作フリッカです。)
⇒ フリッカ・ホームページの歴代カバー写真