この艇はもともとファクトリー・フィニッシのフリッカではなく、発注した人が艇を仕上げるオーナー・コンプリーション・ボート(キット・ボート)だったと思われる。
改修前のポート側キャビン側壁。
大型ポートライトはない。オーナー・コンプリーション・ボートはそこまで指定可能だった様だ。
通常ポートのある場所にはヴェンティレーターらしきものが付いている。
ギャリーのアウトボード側にはカボードや棚はないが、皿置きなどのコンパートメントは作り付け。
この簡単な造作は他の1970年代艇でも良く見る。
オライゴ・ストーブ(コンロ)、シンク、アイスボックスはファクトリー・スタンダードだが、シンクの蛇口はこの時すでに取り外されている。
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内装改修後。
全体各所にティークのトリム、ギャリーのアウトボード側には引き戸付きカボードが二つ付けられた。
全て現オーナーによる手作りだ。
いつでも艇に乗れることは無論、この様な造作が出来ることもオーナーとして味わえる醍醐味のひとつだ。
オライゴ・ストーブは2口の4000型。比較的新しく、換装したものらしい。
(写真はPSC製434艇中、番数不明、Hocus Pokus です。)
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