2010年5月7日金曜日

モトゥの細部

過去何回か出ているノー'スター製最後の20番艇 Motu 。細部の写真を見てみるとファイバーグラス製ハルを造っただけで、デッキはウエスタリー、細部はオーナー任せだったノー’スター製フリッカの個性的な特徴が良く分かる。

バウスプリットの寸が大きいこと、ハッチがフォアデッキにあることはノー’スター・ウエスタリーのスペック。(Motuはノー’スター製には珍しく、SS製プルピット・レイルが付いている。)

興しろいのはバウスプリット後方、デッキのセンターライン上にあるローラー的ウィンチ。クリートは右舷斜め後方に装着されている。ウィンチは係留時にも揚錨時にも重宝するかも知れない。


日常デッキを擦らないようにアンカー・チェインにカバーがかけてあるが、ハウザー・パイプの位置に注目。PSC製とちがい、40~50cm も後方にある。ということはデッキ下のチェイン・ロッカーの位置もちがうということだ。

Vバースの右舷側に垂れているチェイン。さらにバースの下へ降りているようだ。

(尚、Vバース正面、2本マストのヨールのカットアウト装飾ドアを施したボックスにはステレオが入っている。)









Vバース下の収納に置いたバケツ。これがアンカー・チェインの受け皿だ。






濡れたチェインが上下に走るVバースの汚れもさることながら、チェインをスムーズに展開・収納できるのだろうかと心配になる。

何代目のオーナーの仕業か、右舷最前方のポートはガラスの代わりに通風用カウルが嵌めこまれている。




尚、ノー’スター製フリッカのハウスはビンガムのオリジナル・デザインを踏襲して、トップのキャンバー(円弧)の膨らみが大きい。

(写真はいずれもNor'Star製フリッカ20艇中20番 Motu です。)
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