ノー'スター(ノーススター)製最後のフリッカ、モトゥ。1976年製。
ノー'スター・フリッカはサイドデッキがパシフィック・シークラフト製よりも広い。
コックピット・コーミングはハウスの後端に波除けがちょっと出ており、あとはハウス側壁のラインに沿って真っ直ぐなのでサイドデッキがそのままスターンまで続く。
プライマリー・ウィンチ。木造船のつくりそのまま。
スターン・プルピット・レイルに掛けたプロパン・ボンベの下にバンプキンが突き出している。アンカーを打ってラインを張るには都合が良い。
この艇はギャーフ・リグではなくマルコーニ・リグなのでバックステイは固定式。逆Y字型のスプリット・ステイだ。
現オーナーはクルーズはめったにしないようで、置いたアンカーにはラインも付いていないが、バウ・プルピットには右舷にCQR、左舷にフォートレスが載せてあるので以前のオーナーは良く錨泊を楽しんでいたようだ。
前の前(2代前)のオーナーの時の写真。
バンプキンに載ったアンカーの向きはこの写真の方が正しいと思う。
ノー'スター・フリッカの分厚いラダー・チークに注目。
尚、艇名とホーム・ポート名の下、トランサムに付けた金具は海面から乗船する時のステップだ。(瀬戸内海のフリッカ、[レイディバード] には2個付いている。)
(写真はいずれもNor'Star製フリッカ20艇中20番 Motu です。)
⇒フリッカ・ホームページ、フリッカ・データベースにある同艇の紹介