1978年はパシフィック・シークラフトが自前のモールドでフリッカを生産し始めた年だ。
この時期のポートはプラスティック製が多いがこの艇では全てブロンズ。一等後ろの大型のものを除き開閉式。
ハルはファクトリーでのジェルコートのままなので、手入れ次第でまた輝きを取り戻しそう。
トランサム左舷側には船外機装着用ブラケット。
興しろいのはスターン・プルピット・レイルが無いこと。
アメリカでは珍しい専用の船台に載せられているが、最後部はお決まりのブラウネル・スタンド。
バウ・プルピット・レイル前面にはフォートレス・タイプのアンカーを吊るせる様になっている。
船内機用のプロペラ・アパチャー(カッタウト)は無い。
スターン喫水線上に見えるのはこの時期のフリッカの特徴であるコックピット・ドレイン(排水口)。この艇にはハルの水面下には1個もスルーハルが無い。
(写真はPSC製434艇中、番数・艇名不詳の1978年製フリッカです。)
⇒ フリッカのスペック