オレンジ・ブロッサムは元々の名前で、初代オーナーが南カリフォルニアのパシフィック・シークラフト社を訪れてエンジン・ルームやビルジなどを覗いている様子や、出荷用の移動船台に載せられた同艇の写真がPSC社の販売促進用リーフレットや雑誌広告にも掲載された。同社が日本を新しいマーケットとして多いに意識していた時代のことだ。
名前の示す通り、ハルは当初からこの色だった。
今回の写真は一昔程前、同艇が広島のブローカーにより同地で売りに出された時のもの。しかし、写真自体が広島で撮影されたものか否かは定かではない。背景で判別できる人も居るかも知れない。
(それにしてもこのドックのクリートはユニークだ。係留しやすいのかも知れないが、明りのない夜など足を躓かせて落水ともなりかねないのではないかと心配する。)
艇名の下には SEABONIA YC, MIURA と書いてある様に見える。三浦半島から回航して来たのだろうか。
この艇は現在 [オレンジ・ブロッサムII] と名を変え、横浜のYBMに係留中。
(写真はPSC製434艇中349番 Orange Blossom 時代の Orange Blossom II です。)
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