Personal Flotation Device、つまりライフ・ジャケット。セレニティーではインフレイタブルではなく、旧来のシンプルなものを使用している。
キャビン内、デッキ上を問わず不意のアクシデントでの膨張、逆に落水した時に万が一膨らまなかったり、さらにはガス充填・カートリッジ交換など、余計な心配の不要な点を高く評価しているからだ。個人的には肩の凝らない長時間の装着感、また寒いSF湾上での帆走時の保温機能も選択の理由。
過去7シーズン使用したもの。
日焼けで退色、さらには変色が激しい。
(ポケットの蓋に隠れていた部分が元々の黄色。)
機能的にはまだまだ使えるが、キャビン内で長年オールド・ボート・スメル(古いボート特有の臭い)に晒されていたのでその臭いが染み込んでしまった様だ。今年度、キャビン内クッションの新作等により、ついにオールド・ボート・スメルが消えたので、このPFDにも退役してもらうことになった。(洗濯すれば臭いはとれるかも知れないので試してみようと思う。)
新調したもの。
コーストガード隊員などが使っているもの。反射板が付いている。
PFDやファウル・ウェザー・ギアは落水時の視認性を高めるため黄色や赤が良い。
尚、5月9日、AC72艇の転覆で [アンドリュー・シンプソンが亡くなった] が、これは気を失ったまま、転覆した艇の二つのハルの間に張られたネットの下にトラップされたための溺死と考えられている。
意識が在る場合、PFD は状況によっては(例えば構造物の下にトラップされた場合)素早く脱ぐ、もしくは切り離す必要がある。Latitude38 が指摘している様に、最近はレーサーでもPFD をシャツの下に着込むのが主流になって来ている (例: 上のリンク、4枚目の写真、画面右側の人物)が、これだと見かけはスマートでも、いざという時、瞬時に脱ぎ捨てることは難しい。
(写真はPSC製434艇中295番 Serenity 関連の品物です。)
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