シャンティーのティラー。
セイルボートには昔から安航のためにコインをマストの下(マスト・ステップ)に置くという風習がある。
貨幣価値の高いものであっても構わないが、そうでなくても良い。個数にも別段決まりは無い。その船艇やオーナーにとって何か意味のある、例えば艇の製造年と同じ年に鋳造されたコイン、オーナーの誕生年のコインなどを置く。
シャンティーのマスト・ステップにコインがあるか否かは分からないが、ティラーには立派な1枚。
表面に描かれているのは海神ネプチューン。カリブ海のバルバドスで1970年代に発行された [10ドル銀貨] だ。
周りの [ロープ編み] と共に潮の匂いのする良い雰囲気を出している。
(写真はPSC製434艇中、番数不明、1980~83年頃製 Shanti です。)
⇒ フリッカ・ニューズレターのアーカイヴ (航海、メンテ、改修、ハウ・ツーなどの記録。)