2011年4月14日木曜日

シャンティーのドジャー

今日はフリッカのドジャー装着で問題になるブームの高さについて。

アメリカのフリッカ・オーナーの中にはドジャーを後付けするためグースネックを8"(約20cm)上げて固定し直した人もいる。それに伴いメインスルの高さを8"短くしなければならないが、ブームに沿ったフットの部分ではなく、天辺のヘッドの部分を詰めるようにリカットすることにより、セイル・シェイプもセイル面積も殆ど影響を受けることは無かったという。

新艇オーダー時にドジャーをオプションで付けた場合はファクトリーでグースネックの高さも調整していたのかも知れない。ドジャーの無いセレニティーのブームのグースネックの高さは例えば [アイシャ][マイラ] と同等で、グースネックを高い位置に付替えない限りドジャーも同様に低いタイプを付けざるを得ない気がする。

日本の [オレンジ・ブロッサム II] のブームはセレニティーのそれと比較して8"くらい高い位置にある。もともとドジャー装着仕様なのかも知れない。

このシャンティーのドジャーは一般的な高さだが、グースネックの高さはどうなっているのだろう。





グースネックを付替えた前述のフリッカ・オーナーはドジャーの高さを設定するにあたり、コンパニオンウェイ・ハッチの天辺からドジャーの天辺までが20"(51cm弱)になるように計算したという。

このドジャーと同じ位の高さではないだろうか。









しかしシャンティはグースネックが高いタイプには見えないがどうだろう。係留中はブームをこのようにトッピングリフトで吊り上げているから良いが、帆走中はどうなるのか。ドジャーのトップを擦らないギリギリのところまでブーム・エンドが下がるのか。

セイル・カバーのため良く分からないが、ブームを水平にしてもドジャーを充分クリアできる余裕があるのかも知れない。できればシャンティーのグースネックの高さと走り具合を教えてもらいたい。

(写真はいずれもPSC製434艇中、番数不明、1980~83年頃製 Shanti です。)
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