ポートライトを組み立てる材料が全て届いたので作業にとりかかる。
まず、エポキシをガラスのエッジに塗布した。
ラミネート・ガラス真ん中のPVBシートが湿気で劣化しないための予防。エポキシが完全にキュア(固化)するまで1時間待つ。
エポキシがキュアした後、その上にベディング・コンパウンドを塗り、ブロンズ枠の内側の壁にも少し塗って、ガラスをセット。
ガラスとブロンズの壁の間の隙間はベディング・コンパウンドで完全に埋めた。ガラス受けの部分は見てのとおり滲み出てきたものだけ。
ガラスの上にブロンズの内枠を置いたところ。これをネジ留めする。
ネジのサイズは#5-40-3/8"。(ちなみに1988年製ハル番号366のネジは#5-40-1/2"、つまり長さが1/8インチ長いネジだったとのこと。セレニティーは1984年製ハル番号295だが、ネジの長さは3/8インチ。)
シリコン・ブロンズ製のものをと、ネットで方々探したが、ブロンズ製は径の一回り大きい#6からしかないことが判った。仕方なく新艇時のネジと全く同じブラス(真鍮)製の物を購入。100本1箱で$10.35(送料込み)。ポート6個全部で40本使用。余るが仕様がない。
ネジ留めの後、ガスケット(パッキン)を嵌める。
フラット・ヘッド(マイナス)のドライバーの平たい部分でラバーを押しながら嵌め込む。
白いベディング・コンパウンドはガスケットのベディングと言うより、ブロンズの内枠と外枠の間の隙間、およびネジ込んだネジのヘッド周りの隙間を埋めるために塗布した。
尚、オリジナルのガスケットは断面が3/8インチ(9.5mm)四方の角型だったが、日本のヤフー・フリッカ・グループの先達の方が交換の際直径13mmの円形のシリコン・ラバーを使われたということで、この直径1/2インチ(12.7mm)のシリコン・ラバーにし、16フィート購入。送料込みで$76.25。適切な長さに切りながら使う。
小1個完成。
ガスケットを入れるのに難儀をした。10mm四方の角型シリコン・ラバーならもっと簡単に収まるだろう。
注文時、ラバーの硬度をShore A:55、ミディアム・ハード(車のタイヤより少し柔らかい物)と指定したのが間違いだっただろうか。それよりちょっと柔らかいA:50にしておけば良かったかなと思う。
ラバーのカット部分は水の溜まらない上辺に持って来た。多少隙間が見えるが、心配は要らない。装着時(ポートを閉じる時)は大きな圧力がかかるので隙間は消える。
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さて大きいポートは周囲が小さいポートのざっと2倍。大変だと思って作業を始めるとガスケットは意外とすんなり収まっていく。
グルーブ(溝)の大きさは同じのはず。改めて計測してみると、幅はやはり基本的に3/8インチ(9.5mm)。だが鋳型が精密でなかったのだろう、数箇所10mmのところもある。
この写真の箇所(光っている部分の右側)だけはカーブがフラットにそがれており、11.5mmもあった。
断面が直径1/2インチ(12.7mm)の円形のラバーにしておいて良かったと思う。
大きいポートではラバーのエンド部分は別だが全般的にドライバーの平面を使って押し込む作業はこのように内側からだけで済んだ。
これだけ嵌め込み易いということは、グルーブの深さも小さいポートのものより若干深いのかも知れない。
ここまで来たら適切な長さにカット。
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大小とも今週末には艇に装着予定。
(写真はいずれもPSC製434艇中295番 Serenity 関係のものです。)
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