2010年10月13日水曜日

オープニング・ポートライトのレンズ交換 2

家に一番近いガラス屋の見積もりはサイズに関係なく1枚60ドルだった。1平方フィート(30cm角)以下ならサイズの大小は関係ないのだと言う。税金も入れるとポート6個分で393ドル也。

2番目のガラス屋は約30年前、ベター・ハーフがステンドガラスを作っていた時良く利用していた店。1枚66ドル。こちらもサイズは無関係。

参考までに全6枚を自分でカットできる大きさ(余裕を見て28インチx16インチ)のガラス1枚の値段を訊ねると57ドル。自分で切ると約1/7の出費で済むという魅力的な数字。

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しかし単純な一枚ガラスのカットならまだしも、ラミネートのガラスがうまく切れるだろうか。そこでガラス購入の前にベター・ハーフの励ましもあり、まず試し切りをしてみることにした。

30年前のガラス・カッター。オイルも筒の部分に入れられるオイル・カッターだ。ちなみにアメリカで購入した日本製。



取り外した2枚のガラス中、小さい方をテストに使う。カットする前に外周のパターンを取って保存。

まずガラスの端1/4位を切り落とした。










基本的には片面をカットし、ひっくり返して対面をカット、最後にカッター・ナイフで真ん中のPVBシートを切る。PVBはまさに切るという作業だが、ガラスは周知のように切って(傷をつけて)折り取るという感じ。

その後カットした辺の両端を斜めに落とした。ガラスは小片を切り取る時の方が難しい。






切り取った後、一角を手持ち電動ツールでグラインドして丸めてみた。ガラスの左下のコーナーがグラインドした部分。

テストの結果、カットは表のガラスと裏のガラスにマジックで引いたガイド・ラインにズレがないこと、オイルを切らさないこと、当てのスチール製定規がぶれないようにしっかり押さえて一気に切ること、などを守れば、思ったより簡単に切れることが分かった。心配した中心部のPVBシートのカットも難しいことはない。グラインドもグラインダーを軽く当ててじっくりゆっくり作業していけばうまくいきそうだ。

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ここで念のためもう2軒のガラス屋から見積もりを取る。すると、同サイズ(28インチx16インチ)のガラスが1軒は45ドル、最後の1軒は何と28ドル。

家での作業がうまく行けば、レンズ1枚あたり約5ドルで仕上がる。品物が店に届くまで約1週間かかるが、店の応対も良かったので即注文した。届くのが楽しみだ。

(尚、最後の店でレンズ6枚を形に切ってもらう場合、税金込みで計220ドル。つまり最初の2軒の店の約半額。値段はあってないようなもの。最低3-4軒はあたってみるに限る。)

(写真はいずれもPSC製434艇中295番 Serenity 関係のものです。)
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