2010年12月19日日曜日

ドロップ・リーフ型テーブルの裏側 2

ちょうど1年前 [キャビン・テーブル裏側のベルクロ] が弱くなり、ポート・タックでセイリング中、艇のヒールでテーブルがブラブラする状態になっていることを書いた。

ファクトリー・オリジナルのギャリー壁側のベルクロを90度回してみても、艇がヒールした時ホールドする力はなかった。

[閂で留める] ことも出来た訳だが、とうとう1シーズン装着しないままに終わってしまった。

一刻を争うことではないのと、USヤフー・フリッカ・グループなどで市販のベルクロを買って張り直した例があることを読み、閂装着前にまずそれを試したいと思っていたからだ。

先週末やっとこれならと思うベルクロをホームセンターで購入して取り付けた。







両側ともネジ留めしてあったファクトリー・オリジナルを取り外した跡とその周りにそのまま買って来たベルクロのシールを剥がして接着しただけ。

艇が水平だと一応問題なく留まっている。帆走時もこのままホールドするか来春のお楽しみ。

(註: その後2011年の帆走では30度近いヒールで波を乗り越えても外れることはなく、実用に供している。)








(写真はいずれもPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・ニューズレターのページ (最近新しい号が出ないのは写真やトピックがフリッカ・ホームページのブログ集や個人のブログ、またUS・ヤフー・フリッカ・グループに出たりで、媒体としての価値を失ってしまったため。)

2010年12月18日土曜日

スカウトの燃料タンク

ニュー・イングランドのフリッカ 「スカウト」 のコックピット・ロッカーは [以前書いた] ようにバッテリー、手動ビルジ・ポンプ、エンジン・ストッパーなど他所へ移動済み。広くなったスペースをライン類の収納場所やセイル・ロッカーとして使っている。

ファクトリー仕様ではバッテリー2個が置かれている場所に特注の5052アルミ製軽油燃料タンクを設置。





タンク外周がグレーに見えるのは念のため腐食防止用に塗ったエポキシ・バリア・コートのため。

インボード側(画面下)にはホース接合口が3個。エンジンへの供給、エンジンからのリターン、および軽油暖房機エスパーへの供給用だ。中ほどにあるのはメーター。その隣り、グレーの径の大きい蓋はタンク洗浄口。

アウトボード側(画面上)には隠れて見づらいがタンクへの燃料供給用とヴェント(通気)用、計2つの口がある。タンクへの燃料供給口はホースでコックピット・コーミング上にあるデッキ・フィルにつながっている。デッキ・フィルは汚水タンクのパンプ・アウト用だったものを流用(汚水タンクと排水システムも [改造済み] )。ヴェントはトランサムの右舷側バックステイ・チェインプレイト近くに設置した。

合板のカバーを被せたところ。上にライン(ロープ)なども気兼ねなく置けるようだ。






トランサム内側に見えているのはタンクからのヴェント(上)とエンジン排気・排水口(下)。

タンクを発注(製作費US$380)する時に引いた簡単な図面。容量は9ガロン。1GM10だから約50~60時間分だ。

タンク内部には艇が左右にヒールしたりローリングしたりする時に燃料がスロッシングしない(暴れない)ように底部に通過口の開いた高さ2/3位の仕切り壁1枚を入れてある。





(仕切り壁の位置は実際にはあと1~1.5コマ分位アウトボード側だろう。そうでないとスロッシング防止効果も薄れ、オリの溜まる最底部の洗浄もし難い気がする。)

このタンクはエンジンより高い位置にあるため、エンジンに燃料を送るための外付け電動ポンプは無用。設置してから2年以上経つがトラブルは皆無だという。

図には書かれていないが、エンジンへの供給ラインの吸い込み口はタンクの底部近くまで伸び、逆にエンジンからのリターン・ラインはタンク上部から落とすようになっているはずだ。

(写真はいずれもPSC製434艇中366番目 Scout です。)
フリッカ・パッセージのページ フリッカ各艇の長距離航行記録を載せるページ。(全6ページ、各ページ一番下の Next>> をクリック。)

2010年12月17日金曜日

バッテリーの水補給

マリーン・バッテリーは車のバッテリーとは違い、ディープ・サイクル・バッテリー(説明は [こちら] )だ。セレニティーのバッテリーは [トロージャン] というマリーン・バッテリーでは定評のあるメーカーのもの。

セレニティーを購入したのは2006年2月。それまで当時のオーナーが亡くなって以来3年以上、南カリフォルニア・ニューポートの常設アンカーに手付かずで係留されていた。ソーラー・パネルなどの充電用器具は無かったし、無論陸電もない状態だったが、バッテリーは生きていた。

セレ二ティーの電気システムは12Vのバッテリー2個の、いわゆる2バンク・システム(2個を同時に使うか、どちらか1個を使うか、切り替えができる)。

購入後も約5年間水の補給を一回も行なうこと無く稼動して来た。タフなバッテリーなのでついメンテを行わなかった。しかし、寒くなった11月末、バッテリー充電のためにエンジンを稼動させようとしたが、#1バッテリーの電圧が10.4Vまで低下しており、12.2Vの#2バッテリーと合わせてもエンジンを始動できなかった。

という訳でコックピット・ロッカーの中の#1バッテリーを点検。蓋を開けて覘いてみるとこの通り。





硫酸希釈のため水の補給が必要な状態。

しかし蒸留水が無かったので取敢えず手元にあった持ち運びのできる12V のジャンプ・スタート用バッテリー(これを艇に置いておくと色々便利)を利用。ジャンプ・スタート用バッテリーの陽極を#1バッテリーの陽極に、同陰極をプロペラ・シャフトにそれぞれクランプで接続、艇のバッテリー・セレクション・スイッチを ALL にして始動させ、30分間充電。

翌週末は下の要領でまず蒸留水を補給したが、その後問題なく始動した。

小さいスポイトでは間尺に合わないのでターキーを焼く時の油取り用スポイト(新品)を使う。





この6チェンバーの#1バッテリーだけで1クォート超(約1ℓ)の水を補給した。

#2バッテリーにも1クォート超を補給。ロートがあるとやりやすい。








エンジンは水を補給した1週間後の週末も問題なく始動した。このトロージャン・バッテリーのペアはセレニティーが係留放置されていた3年間、小生どもが購入してからの5年間、さらに前オーナーが実際にセイリングしていた期間を2年と見ても計10年は持っている計算だ。これから毎年秋バッテリー液の量を確認してまだまだ長生きさせたい。

(写真はいずれもPSC製434艇中295番 Serenity です。)
日本のヤフー・フリッカ・グループ

2010年12月16日木曜日

折畳み式ハード・ドジャー

ニューヨークのフリッカ 「サン・スチ」のオーナーはアメリカのフリッカに装着してある各種ドジャーの長短を検討した結果、自分で使い勝手の良いシー・スルーのハード・ドジャーを考案して製作した。

製作は昨年暮れからのオフ・シーズン。今年のシーズン中ずっと装着、テストに合格したということでお披露目となった。

フレームはレキサンのパネルを嵌め込めるように細工したアルミの角材で組み立ててある。




幅はスライディング・ハッチと同じ。これならキャビントップのクリートに引いたハルヤードやリーフィング・ラインなどの操作時も邪魔にならないだろう。

一見角ばっていて見てくれは悪いかも知れないが、レキサンが透明なので救われている。トップの水平レキサン・パネルのスターン側エッジは頭を打っても平気なようにクッションのカバー付き。

両サイドのレキサン・パネルはティークのキャップ・レイルに挟んだクランプで内側のレイルに抑え付けてあるようだ。


ということは、サイド・パネルを外さないとスライディング・ハッチが閉められないということだ。この点改善すべきではないだろうか。

シー・スルーなので見通しは良い。コックピットにいるヘルムズマンの視界が遮られることもない。




各面がアーチではなく平面なので、構造的に弱いのではないかと心配する向きもあるかも知れない。




しかし、夏のロング・アイランドでのフリッカ・ランデブー直後の嵐の中、横波が当たってもビクともしなかったそうだ。

このドジャーはハッチ前方への折畳み式で、ドジャーの展開・格納時にはブームをサイドに出してドジャーの上に充分スペースを確保してから作業する必要がある。

シー・フッドの上に畳み込み、カバーをかけ格納した状態。







サイド・パネル2枚は折畳んだトップ2枚+前方1枚のパネルとは別に脱着し、キャビン内またはコックピット・ロッカーに保管する。

セレニティーではまだ付ける予定はないが、デザインを考える時アルミ・フレームやレキサンの使用、ドジャーの幅、高さなど参考にしてみたい。

***

尚、[ここをクリック] すると、ドジャーをキーワードにした当サイトの検索結果が、本日の記事の下に掲出されるので一瞥され度。

(写真はいずれもPSC製434艇中358番目 Sans Souci です。)
USヤフー・フリッカ・グループ

2010年12月15日水曜日

ペラクリーン

いや、日本で使われている塗布剤ではなく、日本のタワシを棒の先に付けただけの自家製掃除道具のこと。

SF湾はもちろん、米西海岸の海水はサンディエゴくらい南でもひどく冷たいので船底は船底塗料を塗っておけばその後放っておいても薄いスライム(藻)が付く程度だ。フジツボは全く付かない。船底塗料は3、4年は平気。5、6年通す人も居る。しかし、こちらではペラクリンやそれ相当の物を見かけないのでプロペラには何も塗っていない。

今まではプロペラにスライムではなく小さな海草が付き始めた時、箒の先で掃除していたが、もっと小回りが利いてプロペラ面やエッジを直角に擦り、摩擦で効果的に海草やスライムを落とせるものを探していた。

プラスチックの取っ手に亀の子タワシの付いたものをダイソーで見つけたので購入。






その取っ手付きタワシをプラスチックのケーブル・タイ(締め具)で、以前キャメラを装着していたメタルの棒の先に取り付けた。

タワシの形状と固さが海中のプロペラの掃除にもって来いの様な気がしたからだ。

棒に装着した道具の強度を試すため、ラダーに付いたスライムを軽く擦って落としているところ。(上の写真はこの写真の後に撮影。)


スライム自体は雑巾で軽く擦っても落ちるくらいだからもちろん良く落ちるが、道具の操作性に何も問題がないことを確認。

テストが終わって本番。











プロペラ・アパチャー(プロペラ設置のためにキールを切り込んだスペース)内の狭いスペースでも思ったところにタワシを当てられる。

ギアを入れてシャフトが回転しないようにしてゴシゴシ、ニュートラルにして回してまたギアを入れてゴシゴシという手順で、ペラの両面、シャフト、ジンクに付いた海草やスライムを効果的に除去することが出来た。

***

フリッカは小型艇で、しかも外付けラダーだからドックからでもこのような作業が出来る。近くの艇のボトム(船底)の掃除に来ていたダイビング・サービスのお兄ちゃんもびっくり。

尚、船底は緩く曲げた長いアルミ管の先端部に布類を巻き付けた別の自家製ツールで、2~3年に一度やはりドックから掃除している。(擦りすぎると塗料も落とすので逆効果になる。)

(写真はいずれもPSC製434艇中295番 Serenity です。)
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2010年12月14日火曜日

ドロップ・ボード装着

実際に使い始めた折畳み式ドロップ・ボード。

内観。













アメリカン・チェリー色のステインが少し赤いがまあ良しとする。

外観。













外してすぐ折畳む。もちろんキャビン内に運び込むのはこれイチマイ。







クォーター・バースに収納。軽いので楽。

装着時もこれイチマイを引っ張り出して嵌め込むだけ。




コックピットでコーヒー(ティー)テーブルとしても使う。丈夫なので結構重いものでも心配なく乗せられる。




錠前装着用のブロンズ金具は、ファクトリー・オリジナルと同じ物。合板製の1枚式ドロップ・ボードを作成した以前のオーナーがファクトリーから取り寄せたのだろう。

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ファクトリー・オリジナルの3枚式は自宅に持ち帰って保存。

(写真はいずれもPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・ホームページにある、今売りに出ているフリッカのリスト

2010年12月13日月曜日

12月のソールト・レイク

一緒に出掛けられる僚艇がいるとお互いの帆走の写真が撮れる。ユタ州ソールト・レイクのフリッカ 「クム」 は殊に [帆走写真] が多い。(リンクをクリックすると今日の記事の下にクムに関する全記事が掲出される)。

霧中の静かな帆走。SF湾同様、オフ・シーズンには風が弱くなるのだろうか。










ヘッスルはソック付きのAspin (アシメトリカル・スピネイカー = クルージング・スピネイカー)。

風の弱い時期にAspin かドリフターがあれば帆走シーズンを延長できる。日本でも例えば瀬戸内海のヨットでは重宝するのではないだろうか。

(写真はいずれもPSC製434艇中265番目 旧名 Mabel の Kumu です。)
フリッカ・ホームページ