2015年4月27日月曜日

ブリテッィシ・コロンビアのアトゥマニ 自作ゲイトの作成

フォアから3本目の(つまりコックピットのすぐ横にある)スタンションを支えるサポート。これはファクトリー品ではない。

このサポートはオーナーのラムが付けたもの。

通常ドックでの乗降艇時にはライフライン端のペリカン・フックをスターン・プルピット・レイルから外してコックピットへ出入りしやすくする。

ラムはこの時艇全体に渡ってライフラインがだらりと垂れてしまうことを嫌った。




このため写真の通り、コックピットより前(画面右側)のライフラインをピンと張った状態でアイを利用してこのスタンションに固定、ペリカン・フックはプルピット・レイル側からスタンション側に移し、このアイに付けることにした。

結果、ペリカン・フックを外しても出入り口部分(画面左側)しかライフラインが緩まない。つまり自作のゲイト(門)を拵えたという訳だ。ゲイトは今日では殆どのセイルボートで最初から作り込まれているが、80年代までのフリッカではその旨オーダーしないと付いて来なかった。

ゲイトの無いライフラインのエンド部は [フォア][アフト] も頑丈なプルピット・レイルに装着される。しかしスタンションは謂わば直立の棒で一方からの引っ張り力で傾いてしまうかも知れない。このサポートはその不安を払拭してくれる。

(写真はPSC製434艇中243番 Atmani です。)
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