2009年11月22日日曜日

ラダー・チークの取り外し

11月21日土曜、快晴、北北東の風17ノットとセイリングに持って来いの天候だったが、前日、冬のメンテに入ると決めていたので出航せず、ラダー・チーク(頬板)を取り外し、新品の製作に取り掛かることにした。

左舷から右舷に抜けてラダー・チークをラダーに取り付けているボルトは全部で6本。






さらにチークはラダー本体よりも上に伸びていて、上端部分にはブロンズ製キャップが被せられ、そのキャップも左舷から右舷に抜ける専用ボルト、都合2本で留めてある。

そしてその2本のすぐ下、この写真で指差しているのはティラーを取り付けるボルト1本。

つまり、ラダー・チークを取り外すには合計9本のボルト(*)を抜く必要があるが、まず、ティラーをチークに固定しているこの真ん中の1本を外して、ティラーを抜いてしまう。

*註 セレニティではさらにティラーを上に載せるためのボルト1本もカスタムで装着してあるので全部で10本になる。

次にブロンズ・キャップを固定している2本を抜いて、キャップを海に落とさないように細心の注意を払いながら取り外す。




チークを固定している6本のボルト中、上部の1本を抜いたら、ただちにボルトの代わりにラインを通して結ぶ(ノットはボーリン)。


ラインのもう一方の端は船体に結び付けて固定。これですべてのボルトを抜いた時にチークが海に落ちるのを防止する。

チーク自体はボルトを全部外した後軽くタップするだけで簡単に外れる。







スターボード側のチークは今年の夏、腐った部分にファイバーグラスとレジンで応急処置を施しておいた。

取り外した両舷のチークの内側。緑に見える箇所は、ラダーを船体本体に取り付けるブロンズ製ピントルをカバーしていた部分。



緑はベディング・コンパウンドに移ったブロンズの青銅色。実はピントルをカバーするためのホゾは二段に刻んである。一段目はピントルの長方形部分をカバー。二段目はその真ん中部分にさらに一段深く、楕円形に刻んである。これはピントルをラダーに取り付けるボルト・ナットの突き出た部分をカバーするためのもの。

新しいチーク(頬板)が完成するまで、ラダーがバタつかないように、このようにラダーの孔に通したラインでラダーをセンターに固定しておく。


(写真はいずれもPSC製434艇中295番 Serenity です。)
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