2008年12月28日日曜日

セイルボートの楽しみ方

このフリッカはハル番号が014番と初期のPSC製。写真のようにトレイラー付きで売りに出ている。マストのシュラウド用チェインプレートが各舷二つづつしかないから、ギャーフ・リグ艇だ。

オーナーのスティーブはアメリカ中西部ネブラスカ州在。山の中だ。普通は近場の湖でのセイルだが、直線距離でも片道1000マイル(1600km)はあるフロリダまで2回もフリッカを引っ張って行き、バハマ往復やフロリダ沿岸クルーズもしたことがあるという。

フリッカのオーナーにはアメリカ北部やカナダからフロリダまでトレイラーで引っ張っていく人は珍しくない。





ちなみにトレイラーでフリーウェイを引っ張って行く事を風を切って走ることからしゃれて 『真上り』 と呼ぶ人もいる。それができるのもフリッカの大きな利点だ。

ヘッドが個室ではなくVバースにある、いわゆるオープン・レイアウト型。エンジンは船外機仕様。




実はこのスティーブ、2年前サンフランシスコ湾のマリーナで我が愛艇 『セレニティ』 の隣の隣のスリップにいる36フィートのスループ艇を買った。ネブラスカから片道2、3日かけて車で来るからそうそう来れないだろうと思っていたが2年目の今年は6、7回は来てその度一週間から10日ほど滞在。一人の時もあるが、通常友人のカップルや、ワイフ、甥っ子、親父など、家族を連れて来る。

しかし一度海からの観光に機走で出かけた他は、各年1回これも機走で船底塗装塗りに出航しただけだ。要するにマリーナに浮かぶカリフォルニアの別荘として使っていてとても満足している様子。36フィート艇にした訳も納得がいく。

歳とともにフリッカのように小型艇に乗り換える人もいるかと思えば、大きい方に乗り換える人もいる。ボートも使い方次第だ。

(写真はいずれもPSC製434艇中014番目 Tortuga Azul です。)
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