2014年4月12日土曜日

パグル リストア、アップデート済みのノー'スター製フリッカ

ハルに葡萄のスクロールワークが見えないが、リストアした現オーナーによるとPSC(パシフィック・シークラフト)製434艇の前に造られたNor'Star (ノー'スター=ノース・スター)製フリッカ20艇中の1艇。

ハルID は確認出来ないという事で、ビンガム・デザインに拠り地方のプロのヤードが作った艇の可能性もある。

何時の撮影か不詳だが、船底塗料塗布前の1枚。

ギャーフ・リグ。ポートライトは全てブロンズ製同サイズ。



フォアワード・ハッチがキャビントップではなくフォアデッキにあるのがビンガム・デザイン(ノー’スター・フリッカを含む)の特徴。コックピット・コーミングは他のノー'スター・フリッカ同様キャビンサイド後端からストレートに伸びる。しかしプライマリー・ウィンチはコーミングとはセパレート。サイドデッキ上に独立したベースを仕込んで装着されている。キャビントップ上の造りもユニーク。シーフッドまで備えたノー'スター製を見るのはこれが初めてだ。

バウ・プルピット・レイルは後にPSCから購入したらしくPSC製と同一品。スターン・プルピット・レイルもそうかも知れない。

(写真はNor'Star製フリッカ20艇中、番数不明、Puggle です。)
フリッカ・ホームページの歴代カバー写真

2014年4月11日金曜日

ウィンドワード・ピルグリム

ワシントン州のウィンドワード・ピルグリム。オーナーのジョン・ヘイズン・Jrはこの艇で20年程前ハワイからすぐ北隣りのカナダ、バンクーバー島まで太平洋をシングルハンドした。

ポート・タウンゼントの [ポイント・ハドソン] 沖を帆走中。






ウィンドヴェインが見えるがこれは材料費約200ドルの自作品。ハワイからの航海時にも使用。(作り方は [こちら] を参照。1ページに写真、2、5、6ページに記事、写真、図解がある。)

ハワイから移動したのはハワイの新しい法律で長期に錨泊しリヴ・アボード出来る湾が制限され、それまで停泊していた場所をベースに生活出来なくなった事。美しい無数の島々、湾、入り江に恵まれ、クルーズ先が無尽蔵、かつボーターたちに理解のある地域としてパシフィック・ノースウエストを選んだという。

下の写真は昨2013年5月初旬、[バンクーバー島] 一周に出発するところ。

艇名下の母港名が未だにカニオヘとなっているのでどこへ行っても話しかけて来る人には不自由しないだろう。





まるまるひと夏100日をかけてゆっくり回ったバンクーバー島一周記は発行されたばかりの [フリッカ・フレンズ最新号] に掲載されている。

(写真はPSC製434艇中022番 Windward Pilgrim です。)
フリッカ・ニューズレターのページ

2014年4月10日木曜日

Swap Meet 2014 @ BYC

3月になりシーズン遅降りの雨の日が多く、なかなかハルにニューグラスII を塗る機会が無かった。(週末1日だけ晴れても翌日やその週雨が続くようだとニューグラスII が完全にキュアする前に剥げて流されてしまう。) しかし天気予報を見るといよいよ4月12日土曜日に実行できそうだ。

実は今週もずっと天気が良く、4月5、6日の週末に塗布しようと思えば出来たのだが、6日日曜日、以前から予約しておいたイヴェントがあったのでそちらに行ってきた。

バークリー・ヨット・クラブ主催、SF湾セントラル・ベイ東北岸バークリー・マリーナでのスワップ・ミート(ノミの市)。





週末早朝のフリーウェイは空いていて気持ちが良い。4:50AM に家を出て1時間後まだ夜明け前の現場に到着。正式には6:00AM からだが既に何店か荷物を降ろし終わって開業準備を終わっている。

これは日の出直後、明るくなった6:40AM 頃。









出店者もお客も出足はイマイチ。ボチボチと店が出始める。








これから30分~1時間程で店が並び、客足も良くなっていく。








当店は [ガレージに溜った船具類] 中、不要の物を集めて並べた。







実はこの時点で既に黄色い未使用クッション2点、GPS以前のNAVツール(平行定規、分度器、ブロンズ製ディヴァイダー)、同じくブロンズ製のインクリノメーター、以前使っていたPFD(ライフ・ジャケット)のペア等は売れている。

客には大方3つのグループがあった。 (1) 自分でも店を開いている人たち。まだ暗い中、車から商品を降ろす前に掘り出し物がないかチェックに来たり、開店後も割引になっていないか時々見に来る。 (2) 早い時間に来て必要な物や気に入った品を予算に合わせて目ざとく見つけて買っていく人たち。 (3) 今日は休みだから行ってみようか、良いものがあったら買おう、という人たち(遠方からの人も居た)。 また飼犬の散歩がてらに覗いていく人達も多数(どの犬も実に仕付けが良い)。

(1) のグループの一人、隣の店のパット。ジョークや気の利いた台詞を連発して周りを笑わせ続ける明るい若者。



箱から商品を出すまでゆったりと時間をかけ、店を覗きに来る人に売る気があるのかと心配したが、この種のイヴェントの常連らしく慣れたもので、上の写真はお日様が昇ったからこれを買わないか、と当方に帽子を2つ持って来たところ。誰でも自分のお客にしてしまおうという精神。

こういう連中は互いに長年の顔見知りで商品情報を交換したり持っている品物を互いに売買したりもするらしい。謂わば Swap Meet の Swap Meet たる所以だ。中には100ドルでハード・ディンギーがあるけど買わないかと訊きに来る男も居た。パットのもう一人の顔見知りが即購入。

ちなみに当店で売れたのは全て25ドル以下の品。Swap Meet は概して低価格の品々に人気が集まる様だ。(100ドルを超すアンテナ・テューナーやソーラーパネルをじっくり見る人たちもいたが自分のスペックに合わないことが判って買わなかった。)当店の売り上げは10:00AM 閉店までの4時間で約120ドル(9人のお客さんに16点販売、その他4点は無料進呈)。20ドルの場所代以上の売り上げがあったことは無論うれしかったが、この日一番の収穫は人々の笑顔。欲しかった物を予算内で探し当てた人の顔は見る見る緩んで行く。売買時は会話がはずみ、子供連れの若い人たちから80代の老人まで年齢を問わず、その人たちの人となり、生活、生き方、歴史が感じとれる。家で眠っていた品物がその人たちの役に立つという事実もうれしい。準備は大変だったが楽しい良い週末だった。

尚、イヴェントの1週間前には当方の出品する主な品をリストアップしてクレイグズリストに無料広告を出しておいた。


この広告を見てイヴェントの前に筆者の家まで足を運びインフレイタブルのミニ・ディンギーを65ドルで買って行った人も居た。クレイグズリストはある特定の品を探している人たちが見るので、充分な数の写真と良く分かる説明を付け、リーズナブルな価格にすると反応が早い。(別件で出したYamaha のキーボードの場合、僅か25分で購入者が現れた。)今週もSwap Meet には行けないがソーラーパネルが欲しいので1セット取っておいて欲しいとクレイグスリストの広告を見て先週州外の出張先から連絡のあった人が来訪する。

(写真はPSC製434艇中295番 Serenity 関連の品物です。)
フリッカ・パッセージのページ フリッカ各艇の長距離航行記録を載せるページ (全6ページ、各ページ一番下の Next>> をクリック)。

2014年4月9日水曜日

冬のセイリング

本年1月三浦半島西岸沖、ロング・ショットの [ウィンドチャイム]














手前はシー・カヤックを楽しんでいる人達の様だ。

(写真はPSC製434艇中、番数不詳、1984~1988年頃造船の Wind Chime です。)
⇒ りりあんと3号乗艇日誌 (O氏ブログ)

2014年4月8日火曜日

433番艇 バイヨ・リッチオ コックピット・ロッカー内

この写真はメンテ中のものでバッテリー2ケが取り外されているのでバッテリー・ベッドの造作が良く分かる。さて、その右側にはシー・コック付きのスルーハルが見える。

上へ伸びている配管はコーミングにあるデッキ・フィル(ヴァキュームでの排出用)に接続されていると思われる。




という事はこのスルーハルはホールディング・タンクからの排出物を手動で艇外に出すためのものなのだろうか。しかし画面右端にスターンのスルーハルが2つ見える(エンジンからの排気・排水用、及びビルジ・ポンプを通してのビルジ排水用)。ビルジ排水用のスルーハルがホールディング・タンクを空にすることにも使えるのに、なぜホールディング・タンク専用のスルーハルを設置してあるのだろう。

そもそも汚物をこの船底のスルーハルから手動で艇外に出すとしたら、右下にあるビルジ・ポンプはインライン(排出経路内)ではなくなり、その状態でポンプが一体どの様に機能するのか分からない。もしかしてポンプは使わず、帆走中シー・コックをこの写真の様に開いて居れば圧力差でタンクが空になるのだろうか。

1990年代艇のオーナーには自明のことだろうが、[1984年製艇] のオーナーには判らない。実際に乗艇してその配管レイアウトとメカニズムを確認してみたいものだ。

(写真はPSC製434艇中、433番目 Ballo Liscio です。)
フリッカの歴史 (History of the Flicka)

2014年4月7日月曜日

433番艇 バイヨ・リッチオ フォアデッキ2題

本日の写真は [このページ] 2枚目の写真に極似しているが辛抱され度。

PSC製後期(末期)フリッカに見られる特徴が2つ。








(1) デッキ左舷側に見えるデッキ・フィルはウィンチ・ハンドルを使って開閉出来るタイプ。セレニティーの様に以前の艇では [このタイプ] 。後者では真ん中のスリットにUS$1コインの様な大型コインを入れて回すか、2つの穴にそれ用の [キー] を差し込んで使う。しかしコインもキーも小さくてレヴァレージ(テコの力)が得られず苦労するのでセレニティーでは鋏の様にレヴァーの付いた長いツールを使っている。

(2) バウの2色航海灯はセレニティーの様な艇のステム上部ではなく [バウ・プルピット・レイル前端に装着] されているが、それ用の電線が右舷側ティーク・レイル上のデッキ・グランドから出ている。プラットフォームに開けられた孔からプルピット・レイル内を通って航海灯に至る。

(写真はPSC製434艇中、433番目 Ballo Liscio です。)
フリッカ・データベース

2014年4月6日日曜日

433番艇 バイヨ・リッチオ レイジー・ハルヤードの処置

本日の写真は [このページ] 3枚目の写真とほぼ同アングルだが別物。

使っていないヘッスルの赤いハルヤードのシャックルをシュラウドに留め、そのシャックルに付けたバンジー・コードでマストにハルヤードが当たらない様に引っ張っている。











フリッカの様にハルハードがマストの外を走っている艇では係留時にこの仕掛けをして強風時にカンカンとうるさい音を出さないようにしているのを良く見かける。セレニティーでは逆にメイン、ジブ、ステイスル、全てのハルヤードをタイを使ってマストに固縛し、ハルヤードが振れない様にしている。

尚、デッキ上を走っている2本の黄色いライン(ウェビング)は落水防止用に身に付けたハーネスの [テザー] を掛けるジャックライン。

(写真はPSC製434艇中、433番目 Ballo Liscio です。)
フリッカ・ホームページ