2009年10月1日木曜日

ギャリーのキャビネットのドア

典型的なPSC製フリッカのギャリーのキャビネット。木はティーク。各ドアにはやはりティーク製のプル(手を引っ掛けて引くところ)が付いている。

右側のドアはシンク(流し)の下にあるスペースへのアクセス・ドア。右手前方向に引くとドアが開く。左側はクッキング用ストーブ(コンロ)の下にあたる部分。これが曲者。上下二つある引き手の中、上のものは水平に引く。つまり、この部分は使い勝手の良い引き出しになっている。しかし、下のものは実は引き出しではない。手前下方に引いて開けるドアなのである。



上下の引き手を良く見比べて欲しい。実はセレニティを買った時、下の引き手の引っかかりの部分が見事に壊れていた。おそらくセレニティを買おうと思って見に来た者の一人がてっきり上と同様の引き出しだと思って悪戦苦闘しつつ、少し上に向けて引き出すようにすれば開くのではないかと、グッと力任せに引っ張って壊したのだろう。

(セレニティーは老齢の前オーナーの死後、未亡人によって子供を教育するシ・ースカウトのような団体に寄付されるまで3年ほど常設アンカーに係留されたままになっていた。その団体は団体の運営資金づくりのため即売りに出した。売りに出されてから小生どもが南カリフォルニアまで行って見る前に地元の何人かが見に来たらしい。)

小生どもは購入後、壊れた引き手を目立たなくするため、ヤスリがけして表面を滑らかにし、ティーク・オイルを塗って、ただの飾りにしていた。実際にドアを開けるときはドアの左右のエッジに指を掛けて開く。

これが完全な形。上の引き出しの引き手。










これは手を引っ掛ける部分が失くなった、のっぺらぼうの下の引き手。ヤスリがけして表面を滑らかにしてある。




ティークの引き手自体はこれと同じ品がインターネットで手に入る。さほど高価なものではないので、このオフ・シーズンに修理したい。

(写真はいずれもPSC製434艇中295番目 Serenity です。)
フリッカ・ホームページ、売りに出ているフリッカの一覧