2009年10月14日水曜日

ラダー+ティラー・カバー 4

[前述] のように、ファスナーには、ラニヤード、ベルクロ、ボタン式、三つの選択肢があったが、作りやすさ、海環境での耐久性、修理のしやすさ、いずれも申し分ない、ラニヤードに決定した。

ベルクロも良いがキャンバスに家庭用ミシンで縫い込むのに苦労する。

セイル・カバーなどに良く見られる90度ターン式ボタンも良いが、200組ほどの大量購入が必要で、プロでもない限り、無駄が出る。

ラニヤードなら取り付けも簡単、必要な時の交換も簡単、またどこでも安価(100フィートで約$5.00)で入手できる。

ラニヤードを直接サンブレラに縫いつけても良いが、ブラス(真鍮)のアイレットがあれば、ラニヤードの交換も極めて簡単。



左はオスとメスのアイレット。右はそれを生地に取り付けるツールで、丸型の金敷+打ち込む時の金棒。写真に写っているものすべて合わせて約$6.00。共に孔の径3/16インチ用。

ラニヤードは結びやすい長さに切って、両端が解けないように、熱加工して処理。







アイレット(これよりずっと大きいものは普通グロメットと呼ぶ)を必要箇所に取り付けたところ。





尚、上(2枚目)の写真と比較すると分かるが、ラダーの両舷の間をカバーする生地(タブ)は左舷右舷両方から伸びていたが、右舷のものは長さ2㎝くらいにカットして折り返し、縫い合わせてホツレ止め処理を施した。ラニヤード方式なら両舷の間をカバーするタブは一枚でOK。

ラニヤードの取り付け方:











(1) アイレット(孔)に通し、片方のエンドに好みのノットで孔より大きいコブを作る。これで抜けなくなる。

(2) さらに孔のすぐ反対側にも同様にコブを作る。これでどっちへ引いても抜けなくなる。

これで完成。孔についたラニヤードを写真のように結び合わせて装着する。

(写真はいずれもPSC製434艇中295番目 Serenity 関連のものです。)
フリッカ・ホームページのフリッカ登録データベース