セレニティのバウ・プルピットには左舷にひとつ、そして(この画面では見えないが)右舷にひとつアンカー用バウ・ローラーがある。
ファクトリー・スタンダードはプルピット・プラットホームの真中あたりにある右舷のものがひとつ。そこにCQRが置いてあるのが普通。(セレニティは通常のデイ・セイリングでは錨泊をすることはないので、アンカーのみ外してコックピットのラザレット(ロッカー)にしまってある。)
この左舷にあるローラーの使い勝手がいまだに判然としない。すぐ下にバウスプリット先端からのウィスカー・ステイが走っているのでアンカーの置き場所としては向いていない。せいぜい考えられるのはムーアリング・ボール(常設アンカー)に係留してアンカーを使わずに停泊する場合のラインを取るのに使うこと。
しかし、セレニティではその場合、 [専用の仕掛け1] や [専用の仕掛け2] を使うのでやはりこのローラーは必要ない。日本の場合のように岸壁に槍付けする場合は役に立つかも知れないが。
尚、ジブのクラブ(ブーム)のグースネックあたりからバウスプリットに引っ張って止めてあるのは、いわゆるペンダント。ジェノアなどのヘッ’スル(ヘッドセイル)のタックを引っ掛けるもの。
(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
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