このフリッカはブリッジ・デッキがなく、コンパニオンウェイが低く切り込んであるデザインであること、スライディング・ハッチが旧型であること、などから1983年以前に造られた艇であることが分かる。
ドロップ・ボードは直訳すると落とし板、つまり差し板。ウォッシ・ボード、洗濯板と呼ぶ人もいる。
このドロップ・ボード、通気を考えて、真ん中が開くようになっている。
一番下のボードには明り取り+コックピット観察用のポート(窓)が付いている。しかしコンパニオンウェイを完全に閉める時はどうやるのだろう。真ん中、縦のつっかえ棒を外し、外へ出した庇、実は横になった真ん中のボード(?)をちゃんと差すのだろうか。
上のボードの上には余分の一枚(?)が付いている。これは艇を離れる時は外すのではなかろうか。そうでないとボードをハッチにロックできないように思う。
ではこの一枚、いったい何のために付けてあるのか。ボードを全部外した時、何かの仕掛けでボード三枚+この一枚をつなげるようになっており、一番上のハンドル部分を握って簡単に持ち運ぶのが目的か。
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左舷側バルクヘッドに付けた自作オーガナイザーが興しろい。その上につけたセルフ・テイリング・ウィンチは大は小を兼ねるとばかり、ハルヤード用には過分なほど大きい。
コックピット・コーミングの上、またラザレットのフタにもティークのトリミング。コックピット・ソール(床)の上もティークのグレイトが置いてあるようだが良く見えない。いずれにせよ、ファーバーグラスの白とウディーなティークがマッチして心地良さそうだ。
(写真はPSC製434艇中079番目 Baby Grand です。)
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