このフリッカは昨日のすばらしいコンディションのキット・ボートの横に見えていたファクトリー・フィニッシのフリッカ。
1981年製。80年代のトレードマーク、楕円形のブロンズ製ポートが付いている。
シークラフト・ヨットのセールス・ドックに係留された同艇。外観だけだが手入れも悪くなさそう。スターン・プルピットは80年代前半の一段式。83年以前の艇なのでブリッジデッキはなく、コンパニオンウェイの切り込みが深い。
興しろいのはラダーに付けられたトリム・タブ。この写真ではその全容が見えないが、トリム・タブはラダーの後ろに装着した小さなラダー状のもので、主にウェザーヘルムやルーヘルムを打ち消すために使う。(ウィンドヴェインの付いた艇ではトリム・タブを使って舵取りをするものもある。)
このフリッカの登録はMEで始まるから東海岸のメイン州。オーナーの引越しのため大陸を横切ってシアトルに来たと言う。そのオーナーがまたメインに引越すために売りに出されたそうだ。
見てのとおり、シークラフト・ヨットのドックはフリッカを始めPSC艇であふれている。シアトル一帯(パシフィック・ノースウェスト)はPSC艇が多いが、新艇の殆ど全部がここで販売されたもの。無論このように次のオーナーを待っている艇も多数。
シアトルは日本から一番近いし、成田あたりから一っ飛びしてボート・ショー感覚の週末(+マリナーズ?)を過ごすというのも良いかもしれない。
日本のフリッカ・オーナーにはここを通して輸入した人もいる。
(写真はPSC製434艇中、番数艇名未確認、1981年製のフリッカです。)
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