2010年1月21日木曜日

1981年製

スパーズ、バウスプリット、スタンディング・リギング、などデッキ上の艤装を外した状態のフリッカ。

写真をクリック拡大してバウのステム近くを見て欲しい。








通常フリッカの葡萄のツタのスクロールワークの真ん中上あたりにある燃料タンクのヴェント(通風孔)がこのフリッカではもっとフォア(前)にある。この頃はこれが標準だったのかも知れない。少しでもしぶきなどによる海水の燃料タンクへの浸入を防ごうという意図があったのかも知れない。

この艇は三角帆のマルコーニ・リグではなく四角帆のギャーフ・リグだからシュラウド用のチェインプレイトが2本しかない。


ギャーフ・リグはマストが低いのでシュラウドは各舷2本づつで可。

写真が小さくて見辛いが、バックステイ用のチェインプレイトはオフ・センターで右舷側に1本。しかも1970年代製のようにミニ・バンプキン(トランサムから少し後方に突き出ている)型にあらず。


チェインプレイト自体はその後のフリッカと同型だが、右舷側に1本しかない過渡的タイプと思われる。

(写真はいずれもPSC製434艇中、番数不明、1981年製のフリッカです。)
www.yachtworld.com SEARCH ボタンの上の欄に Flicka と入力して検索すると、今売りに出ているフリッカがリストアップされます。

2010年1月20日水曜日

メンテ完了、しかし冬の嵐


大きいブリスターはグラインドしてアセトンで清拭後、ファイバーグラスをレジンで積層する。






キュアしたら軽くサンディングしてハルをフェアにした後、バリアー・コートを塗布。







その後、船底全体に効果的で持ちの良い船底塗料 Pettit を1コート(剥げやすい喫水線あたりのみ2コート)塗布。



いつもは全体を2回塗りするが、今回は1回塗りにした。









毎週観察を続けるが、SF湾の冷たい海水の中では1コートでも次回上架時(2年後を予定)まで十分持ってくれると思う。その時にはまたウェット・サンディングしてブリスターの修理が待っている。

メンテは先週完了し、下架準備OKだが、今週はウィンター・ストームで毎日大雨注意報が出ており40+ノットの風雨が続いている。


しかも南からの風で真上りになる。ということで天気待ち。もしかしたら金曜日には小雨から曇り空の下、マリーナに帰れるかも知れない。

(写真はいずれもPSC製434艇中295番 Serenity です。)
日本のヤフー!フリッカ・グループ

2010年1月19日火曜日

ミニ・ギャリー2000

Forespar の Mini Galley 2000 でお湯を沸かす。



2カップ(カップ・ヌードル2つ分)の水を沸かすのに弱火で6分だった。

ポータブルでバルクヘッドに引っ掛ける方式だが、セレニティーではバルクヘッドに取り付けた [小物入れの前面に装着] する。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・ホームページ、売りに出ているフリッカの一覧

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標題とは関係のない、YouTube に出ている世界各地のフリッカのビデオ。まだ他にもいくつかあるが、今回のシリーズは、2009年スヌーカムス(PSC製148番艇)でオレゴンからハワイまで太平洋を横断したコウビーが撮影したフッテージで最後を飾ろう。

[その1] スヌーカムスはツイン・ジブ・システムなのでフォアステイも2本ある。しかし、この時はペンダントを使い、ラフにワイヤー・ロープの入ったステイスルを揚げている。
[その2] Aries 製のウィンドヴェインで自動操舵中。
[その3] ハル・スピードかそれ以上のスピードで航海中。
[その4] ハワイには前日夜到着、オアフ島沖合で朝方までヒーブ・ツーして過ごした。

コウビーのビデオはこの他にも YouTube に多数ある。また、コウビーのブログは [こちら]

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2010年1月18日月曜日

クォーター・バースの整理 2

木製オールはVバース左舷側の棚の下、ウィスカー・ポールは同右舷側の棚の下が新しい収納場所。

棚の下のコート・フックはティークの下敷きもせず、フックに付いてきた木ネジを使って直接装着。





補強のためフックと棚の板の間には3M5200を潤沢に塗った。また、木ネジの先端が約1mm 棚の上に顔を出すので、突き出た先端部はヤスリでフラッシになるように削った。その後色の合った鉛筆型のウッド・フィラーでタッチアップして作業完了。

適当な長さに切ったレイテックス製ゴム管はテグスを幾重にも巻いて結んで輪っかにする。






耳(下の突き出た部分)を引っ張るとフックへの脱着も簡単。

左舷側に収納したオール。











全体像。棚の下に無理なく収まる。このゴム管は強く、フォアの1本だけでもオールを定位置に支えられる。





右舷側にはウィスカー・ポール。こうしてしゃがんで見ても棚の下に収納していることは殆ど分からない。立っている時は見えない。



整理後のクォーター・バース。置いているものの出し入れが簡単になった。







現在クォーター・バースにあるもの:

小さい星条旗の付いたフラッグ・ポール1本(コックピット側の壁に沿って置いてある)、折り畳み式椅子型クッション2つ(日本の座椅子みたいなものだがもっと大きい)、脱着式スイム・ラダー1つ(ハルの内壁に立てかけてある)、箱に入れたミニ・ギャリー2000(ミニ・プロパン・ボンベ使用のギンボル式コンロ)、および小箱1つ(ウィンチ・ハンドル、ブーム・ヴァング、コイルしたライン2~3本入り)。

中央に見える折り畳んだ白っぽいものはコンパニオンウェイの差し板(3枚)を挟むための小さなカーペット。

(写真はいずれもPSC製434艇中295番 Serenity です。)
USヤフー!フリッカ・グループ

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標題とは関係のない、YouTube に出ている世界各地のフリッカのビデオ、三日目は、

(5) カートップならぬキャビントップ。荷物を運ぶのに便利かもしれないマリーン用バーリントン・ラック・システムを付けたフリッカ、ピカチュー。[その1][その2] 。この海域は他でもないフリッカのデザインの母体となった昔の帆漁船 「ニューポート・ボート」 の活躍したロード・アイランド州ニューポート沖だ。ピカチューの写真は[ここ] にある。

(6) 同じく [ピカチュー]。西海岸の買い手のために撮ったビデオらしい。1983年中頃以前の古いモデルのフリッカの様子が良く分かる。尚、boomkin をブームキンと言っているが、船乗りはバンプキンと呼ぶ。

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2010年1月17日日曜日

クォーター・バースの整理 1

クォーター・バースはコックピットに近いということで、ついつい色々な物を置いてしまう。奥行きも約2mあることから長尺物の置き場としても重宝する。しかし、便利だからと置く物の数が増えると、それらの物の出し入れもどんどん不自由になってくる。

以前から何とかクォーター・バースを整理したいと思っていたので、ボート・フック2本中の1本(ブロンズ製金具の付いた重い木製のもの)と、フラッグ・ポール2本中の1本(大きい星条旗の付いたもの)は艇から降ろして自宅ガレージ行きとなった。

残った長尺物3本(ウィスカー・ポール、アルミ製ボート・フック、木製オール各1本)はキャビン内の他の場所に移すことにした。


必要なものとしてネット通販で購入したのは真鍮で鋳造したコート・フック。ペア・アップしてクリートのようにして使う。




ボート・フックはアクセスが肝心。故にコンパニオンウェイの横に立てた。








真鍮製コート・フックはいずれも右上に見える3連のブロンズ製コート・フック同様、ティークのベースを敷き、マシーン・スクリューを通し、壁の反対側からウォッシャーとナットで留めている。フックとフックの間に渡してあるのは病院や理科の実験などで使われるレイテックス製ゴム管を適当な長さに切り、輪っかにしたもの。

下端のベースはティーク板を成形して3M5200でファイバーグラスに貼り付けた。







これで必要な時はコックピットから瞬時に取り出せる。邪魔にもならず使い勝手も良いので気に入っている。














(写真はいずれもPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・ホームページのフリッカ・スペック

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さて、標題とは関係のない、YouTube に出ている世界各地のフリッカのビデオ、二日目は、

(3) カナダ西海岸ブリテッィシ・コロンビア州とバンクーバー島の間にあるガルフ諸島海域を行くフリッカ [アラクリティー]。オーカ(シャチ)の多いところ。

(4) マサチューセッツ州バザーズ湾をセイリング中のフリッカ、パピヨン [その1][その2]。写真は [こちら]

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2010年1月16日土曜日

ギャリー・シンクの下

こんなところにもフリッカの変遷が垣間見られる。

これはPSC製後期のフリッカ。1980年代末期か1990年代製と思われる。

シーコックはボール・タイプだ。開閉ハンドルもアスワートシップ(舷から舷方向)に動くよう装着されている。この方が操作しやすいかも知れない。








デプス(水深)ファインダーやスピード・メーター用スルーハル部分のカバーと、奥の棚は自作だ。小ぎれいにまとめている。













こちらは1984年製セレニティー。シーコックは素材は同じブロンズでも、ブラグを横にして差し込む形のウィルコックス・クリッテンデン社製品。

シーコック・ハンドルは今オープンの位置に持ってきてあるが、操作方向はロンジテューディナル(艇の前後方向)だ。シーコック自体の位置もコック一つ分だけ艇のセンターラインに近い。



このため床を張ろうとしても小型のものしか設定できず、あまり有用ではないので床を張るのはやめた。一番手前には雑巾類を重ね、左側の壁に沿って幅7~8cm、奥行き25cmくらいの透明プラスチックボックスを置いて小物入れにしているだけ。(しかし、逆に奥の部分は広いのでそこに広い棚をつけることは出来るかもしれない。)

手前のスペースはドアの後ろに提げたゴミ箱が入る。









両面接着テープ付きのフック2個、フレキシブルなメッシのバスケット、全てダイソーで購入。クラッシーではないが用を成している。



(写真上2枚はPSC製434艇中、番数・艇名未確認のフリッカ、下3枚は295番 Serenity です。)
フリッカ・ホームページのフリッカ登録データベース

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標題とは全く関係ないが、今日から数日 YouTube に出ている世界各地のフリッカのビデオをシリーズで紹介。

(1) 2009年6月、コネティカット州ブランフォードからペンシルバニア州フィラデルフィアまで東海岸270マイルを正味63時間かけて [機帆走で回航] した時のビデオ。

(2) 2005年、南カリフォルニアから100マイル沖にある浅瀬 [コーテズ・バンク海域] を航海中のフリッカ。僚艇のコロンビア28から撮影したもの。(音楽は耳障りなのでミュートにした方が良いかも。)海に出た人は分かると思うが写真やビデオにすると波やうねりは人間の目で見るより随分小さく見えるもの。それでもこのビデオでは太平洋のうねりが浅瀬で増幅されている様子が良く分かる。

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2010年1月15日金曜日

バイヨ・リッチオ

PSC製フリッカは総数434。このバイヨ・リッチオは433番目、1997年製。

良く見るとバウスプリット先端にあるクランズ・アイアンがブロンズ製ではなく、SS製のようだ。(ブロンズにクローム・メッキを施したものかも知れないが、恐らくSS製。)

それにしてもバウスプリット両脇のプラットフォームとプルピット・レイルはまだどちらの舷にも傾いていない。







セレニティーの場合4年前の購入時には21.5歳で、既にいずれも右舷の方に少し傾いていた。恐らく右舷側のプラットフォームにいつもCQRアンカーを載せていたせいだろう。今はCQRは降ろして、プライマリー・アンカーとしては [バブル・アンカー] をコックピット・ロッカーに入れている。

バイヨ・リッチオもアンカーはいつもプラットフォームからはずしているのだろうか。バウスプリットをメンテし直した直後の写真だから単にまだ載せていないだけかも知れない。

1990年代の艇ではクランズ・アイアンだけでなく、バウ・ローラーもそれ以前の艇とはちがっているようだ。セレニティー(1984年製)では全体がブロンズ製だが、これは二つともローラーだけがブロンズでベースはSS製に見える。



ギンボルで自動的に水平を保つレイダー・ドーム。バックステイ2本(デュアル・バックステイ)の艇では、レイダー・マウントを両方のバックステイに跨らせるのが一般的だが、左舷側のステイ1本に仕込んである。










(写真はいずれもPSC製434艇中、433番目 Ballo Liscio です。)
フリッカ・ホームページのデータベースにある同艇の紹介