一昨日書いたようにジェイナスのエンジンは近年1GM10に換装した。
今開いているのはエンジン・メンテ用のアクセス・ハッチ。
換装の際はそのひとつ外側の(黒いテープの貼ってある)コックピット・ソール(床)全体も外した。ここまで考えてソールを設計してあるのは良心的。
ヨット・ビルダーによってはハルが出来てエンジンを載せ、その後デッキを作り込んで、小さなハッチはあるものの換装の際にはハッチの周りを切り取らなければならない場合さえある。尚、1983年後半以降のフリッカの新型デッキ・モールドではアクセス・ハッチ自体が大きいのでそこからエンジンの出し入れが可能。2006年、セレニティーの1GM ⇒1GM10換装もそれで行った。
換装後の稼動時間は僅か50時間というからちょうど馴らし運転が終わったところ。
カンザキ( 神崎高級工機製作所 )製トランスミッション(ギア・ボックス)はエンジン本体換装前のものをそのまま使用していると思われる。アメリカではトランスミッションは換えずエンジンのみの換装をボブテイリング(ボブテイルする)というが、セレニティーの場合もそうした。
プロペラ・シャフトとの接続はナイロンと思われる白いプラスティック製フレキシブル・カプリングを経由。
(写真はPSC製434艇中、番数不明、1980年製の Janus です。)
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