フリッカはメインシートにブーム・エンド型とミッド・ブーム型がある。
ブーム・エンド・シーティング。 一般的なメソッド。
名のとおりブームのエンドからシートを取る。デッキ側のエンドはスターン・プルピット上。この方式はコックピット前半分が広く使え、ドジャー設置時もシートが邪魔にならない。ただ、ブームが浮きやすい。ブームヴァングは欠かせない。 ⇒[別艇別アングル]
ミッド・ブーム・シーティング。
ブーム中程から直角に真下へシートを取る。ブームの押さえが利く。ブームヴァングは不要。ブーム前方のベイル(U型金物)を使うのは下りでプリヴェンター使用時のみ。コックピット後方の頭上スペースにシートがないので立ち回りが楽。ティラー片手に前を向いたままシート操作ができる。ドジャー設置とキャビンへの出入りに少し注意が必要。
ミッド・ブーム・シーティングのベース。
この艇ではブリッジ・デッキに装着した木のブロックの頂上に付けたアイにシート・ブロックをつけている。クルージング艇のフリッカにはこれで充分だが、ブリッジ・デッキに沿ってトラヴェラーを付けるとより効果的にセイル・トリムできると思う。
(写真上はPSC製434艇中311番目 Punker Doodle、中と下は295番目 Serenity です。)
⇒ http://groups.yahoo.com/group/Flicka20/
⇒ http://groups.yahoo.co.jp/group/Flicka20_Japan/
2008年9月30日火曜日
コンパニオンウェイ
キャビンとコックピット間の昇降口。フリッカの階段は2種類、ハシゴ式とステップ式。
ハシゴ式:1984年製以降ブリッジ・デッキをつけて高くなった入り口用に造られた。
エンジン前面へのアクセス時、ハシゴを外した上で、その後ろの板も外す。ハシゴ下のベースはステップ式のものより広い。スルーハル・コックやビルジへのアクセス時は、それも外す。
ステップ式:ブリッジデッキのない艇は入り口が低いので段数が少ない。階段ベース部分のキャビン・モールドもこの型から上の型に部分変更された。
ハシゴ式艇オーナーの中には旧型のステップ風に改造した者もいる。 ⇒[ここをクリック] ステップはコーヒー・マグ等小物収納スペース付き。ブリッジデッキにもワイン数本を置ける扉付きのタナが付いた。
(写真上はPSC製434艇中432番目・艇名未確認・在神奈川のフリッカ、下は番数未確認、Dawn です。)
⇒ http://www.shellbacks.jp/ 中古艇情報⇒ ヨット⇒フリッカ20。
⇒ www.yachtworld.com Flicka でサーチすると他の艇も見られます。
ハシゴ式:1984年製以降ブリッジ・デッキをつけて高くなった入り口用に造られた。
エンジン前面へのアクセス時、ハシゴを外した上で、その後ろの板も外す。ハシゴ下のベースはステップ式のものより広い。スルーハル・コックやビルジへのアクセス時は、それも外す。
ステップ式:ブリッジデッキのない艇は入り口が低いので段数が少ない。階段ベース部分のキャビン・モールドもこの型から上の型に部分変更された。
ハシゴ式艇オーナーの中には旧型のステップ風に改造した者もいる。 ⇒[ここをクリック] ステップはコーヒー・マグ等小物収納スペース付き。ブリッジデッキにもワイン数本を置ける扉付きのタナが付いた。
(写真上はPSC製434艇中432番目・艇名未確認・在神奈川のフリッカ、下は番数未確認、Dawn です。)
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2008年9月28日日曜日
SF湾サウスベイ(Video)
サンフランシスコ湾。空港北から市街地・ベイブリッジに向け北進中。
9月中旬の週末。12-13ノットのおだやかな西風。SF湾のシーズンは例年5月~9月末。2008年は3月からずっと風が吹いている。7ケ月、毎日続いているセイリング日和。カラッとした天気で蒸し暑さとは無縁。
(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
⇒ http://groups.yahoo.co.jp/group/Flicka20_Japan/
9月中旬の週末。12-13ノットのおだやかな西風。SF湾のシーズンは例年5月~9月末。2008年は3月からずっと風が吹いている。7ケ月、毎日続いているセイリング日和。カラッとした天気で蒸し暑さとは無縁。
(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
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2008年9月27日土曜日
マストの下
天井の厚く頑丈なアーチがマストの荷重を支える。
マストをキールにステップする必要なし。マスト直下に柱も不要。
キャビン・スペースを広く使える。
ギャリー前端のポスト(柱)はハンド・レール。構造上のエレメント、つまり本来のコンプレッション・ポストではない。
1990年代に入る前の艇ではポストにも細工が凝らされている。
1983年以前の艇にはポストがない。
(写真はPSC製434艇中、上から順に番数艇名未確認の1996製フリッカ、340番目 Toucan、169番目 Pikachu です。)
⇒ Yacht World (Flicka でサーチすると他の艇も見られます。)
⇒ http://www.toucancruising.com/
2008年9月26日金曜日
1本式アンカー・スナッバー
左側の青いラインがアンカー・スナッバー。上のループになっているエンドはバウ・クリートに掛ける。下方のエンド(コイルしてある方)はローリング・ヒッチでチェインに結ぶ。
これもスナッバーのストレッチ性能を高めるため、途中ゴムを仕込んである。
右側の物はクリートをチェインから守るオン・デッキ・スナッバー(後述)。
ローリング・ヒッチ(⇒[図解])でライン先端をチェインに結んだところ。
この後、デッキ側のチェインを緩めると、アンカー・チェインの全荷重がスナッパーに移動する。これで錨泊中チェインが風波の変化で急激にバーンと張り詰めることによる危険な走錨を防ぐ。デッキ・ハードウェアも守れる。
最近は出来合いのものもある(⇒[ショックルズ])。
こちら、デッキ上のハードウェアを守るオン・デッキ・スナッバーのデモンストレーション。
ライン中心部をクリートに回し、両端をチェインにかける。
ブライドルやアンカー・スナッバーの使用、非使用にかかわらず、錨泊時チェインからクリートを守る。ウィンドラスにも使える。転ばぬ先の杖、痛手をこうむる前のクッション。
(写真はPSC製434艇中295番目 Serenity です。)
⇒ http://groups.yahoo.co.jp/group/Flicka20_Japan/
2008年9月25日木曜日
常設アンカー
常設アンカーの海上部分はムーアリング・ボールと呼ぶボール。てっぺんに係留用ループがついている。
設置者によってはいちいち艇から舫いを延ばす必要はない。ボールに舫いが付いている。舫いにはMOB(マン・オーバーボード)ポールのような棒つきの浮きが付けてある。係留時は棒をつかみ浮きを艇に揚げる。付いて来た舫いをクリートして終わり。簡単。
写真はオーナー専用常設アンカー。特化した2本式の舫い付き。Y字型に両舷に1本づつ取る。フリッカのようにウィスカー・ステイのある艇では、舫いをバウスプリットとウィスカー・ステイの間から取る。
***
通常のアンカー打ちでも、これに似たものを使う。アンカー・ロード(anchor rode = チェインやロープ)が全部チェインの場合、又はロープ前に長いチェインが付いておりロープを繰り出す程のスコープが不必要な場合に有用。アンカー・スナッバー、Y字型のものは特にアンカー・ブライドルと呼ぶことが多い。ここをクリック⇒[ブライドル図解]
チェインはロープのように伸びない。故にショックを吸収できない。錨泊時、急な風波の変化でチェインがビーンと張ると走錨しやすい。艇が損傷することもある。この仕掛けをチェインに装着、艇側のチェインをゆるめると、アンカー・チェインの荷重は全てこの仕掛けに移動する。これがクッションになる。
通常スナッパー、ブライドルにはゴム製の棒を仕込んでショック吸収能力を高める。
写真のブライドルは先端にチェイン用フック、常設アンカー用シャックルの両方を付けている。
(写真上はPSC製434艇中137番目 Willa、下は295番目 Serenity です。)
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2008年9月24日水曜日
ラダー(Video)
西風13.5ノット。シングル・リーフ・メイン+85%ジブ。
(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
⇒ http://groups.yahoo.co.jp/group/Flicka20_Japan/
2008年9月23日火曜日
アウトボード・ラダー
外付けラダー。フリッカのキャラクターを造っている大切なエレメントのひとつ。ピントル+ガジョンのセット三組で装着が標準。取り外しは簡単。持ち帰ってのメンテも可。
この外付けラダーは海中やディンギーから乗艇する際に利用することもできる。下はPSC407番艇Ladybirdの例。 海中からは、
[1] 左足をキールへの切り込み(プロペラ・アパチャー)に乗せ体をグイと上へ、
[2] 右足の親指を喫水線にある真ん中のピントル+ガジョンに乗せグイと上へ、
[3] 左足をトランサムの1番目のステップに、
[4] 右足をラダー側面につけた木製ステップに、
[5] 左足をトランサムの2番目のステップに、
[6] 右足をスターン・レールの上に、で乗船。
(写真上はPSC製434艇中、番数未確認 Ganymedes、下は407番目 Ladybird です。)
⇒ http://www.flicka20.com
⇒ Ladybird
ブリッジ・デッキ
フリッカにブリッジ・デッキのある艇、ない艇あり。ブリッジ・デッキはコックピット前方、コンパニオンウェイ(キャビンへの入り口)下、手前。艇のセンターラインに直角に交わり、両舷のコックピット・シート(座席)をつなぐ。
1983年製以降にブリッジ・デッキあり。主目的は波がスターン、またはコックピット・コーミングを超えコックピットに入って来た時、キャビン内への浸水をダムのように堰きとめること。あっても荒海では差し板を差していないとさほど意味はない。
ブリッジ・デッキのない型。1979年、Fastnetレース艇の多くがコックピットからキャビンへの浸水で沈没した。結果、ヨット界にブリッジ・デッキ設置を求める声が高まった。外洋艇のフリッカも例外ではない。
しかしこれの有無にかかわらず、差し板を大切に。外洋に行く艇は差し板が流れないよう、キャビン内から各板をラニヤード等で留めておく工夫が必要。コックピット・ドレイン(排水)も詰まりがあってはならない。
(写真上はPSC製434艇中429番目 Flight、下は番数未確認1978年製フリッカです。)
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1983年製以降にブリッジ・デッキあり。主目的は波がスターン、またはコックピット・コーミングを超えコックピットに入って来た時、キャビン内への浸水をダムのように堰きとめること。あっても荒海では差し板を差していないとさほど意味はない。
ブリッジ・デッキのない型。1979年、Fastnetレース艇の多くがコックピットからキャビンへの浸水で沈没した。結果、ヨット界にブリッジ・デッキ設置を求める声が高まった。外洋艇のフリッカも例外ではない。
しかしこれの有無にかかわらず、差し板を大切に。外洋に行く艇は差し板が流れないよう、キャビン内から各板をラニヤード等で留めておく工夫が必要。コックピット・ドレイン(排水)も詰まりがあってはならない。
(写真上はPSC製434艇中429番目 Flight、下は番数未確認1978年製フリッカです。)
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2008年9月22日月曜日
チーク擦れ防止板
チョックの外側はどうしても舫いラインがチークに擦れる。以前はラインに水道のホースを切って被せていたが、今回シリコン・ブロンズ製の擦れ防止板を付けた。
オリンピックの銅メダルは正確にはブロンズ・メダル。この生地色に輝いているのだろう。
しかし海環境では2週間絶たぬ中にパティナ(酸化保護膜)が出る。2~3ケ月でチョックや燃料補給口カバーと同色となる。
ラブ・ストリップ(rub strip)、チェイフ・バー(chafe bar)、ラブ・バー(rub bar)などと呼ぶ。
頼めばどこの鋳造所でも造ってくれるかもしれない。
写真のものはアメリカ東部ブリストル・ブロンズ( [Bristol Bronze] )社製。一片25ドル。品番: BB0408、品名: 3/6" x 6" Rub Strip、締具:#10、1" Bronze Screws。
(写真はPSC製434艇中295番目 Serenity です。)
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オリンピックの銅メダルは正確にはブロンズ・メダル。この生地色に輝いているのだろう。
しかし海環境では2週間絶たぬ中にパティナ(酸化保護膜)が出る。2~3ケ月でチョックや燃料補給口カバーと同色となる。
ラブ・ストリップ(rub strip)、チェイフ・バー(chafe bar)、ラブ・バー(rub bar)などと呼ぶ。
頼めばどこの鋳造所でも造ってくれるかもしれない。
写真のものはアメリカ東部ブリストル・ブロンズ( [Bristol Bronze] )社製。一片25ドル。品番: BB0408、品名: 3/6" x 6" Rub Strip、締具:#10、1" Bronze Screws。
(写真はPSC製434艇中295番目 Serenity です。)
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2008年9月20日土曜日
バウ・ウェイブ (Video)
ウェザー・バウ。西風12~13ノット。フル・メイン+85%ジブ。
Life is good.
(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
⇒ http://groups.yahoo.co.jp/group/Flicka20_Japan/
個室
フリッカのヘッド(トイレのこと)にオープン・タイプと個室タイプあり。前者はより広いキャビン・スペースを、後者はプライバシーを確保。
オープン・タイプ:
写真向かって左側(キャビンのスターボード側)に個室ヘッドがない。
その分スターボード・セッティー(座席)が長く、大型ポートひとつ分キャビンが明るい。オープン・タイプのヘッドはVバースの下にある。
個室タイプ:
カメラ位置がちがうので違いが分かりにくいかも。図を参照。
(図はフリッカのブローシュアから)⇒ http://www.flicka20.com/brochure/index.html
(写真上はPSC製434艇中 066番目 American Pie、下は番数艇名未確認、1995年製フリッカです。)
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オープン・タイプ:
写真向かって左側(キャビンのスターボード側)に個室ヘッドがない。
その分スターボード・セッティー(座席)が長く、大型ポートひとつ分キャビンが明るい。オープン・タイプのヘッドはVバースの下にある。
個室タイプ:
カメラ位置がちがうので違いが分かりにくいかも。図を参照。
(図はフリッカのブローシュアから)⇒ http://www.flicka20.com/brochure/index.html
(写真上はPSC製434艇中 066番目 American Pie、下は番数艇名未確認、1995年製フリッカです。)
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2008年9月18日木曜日
エンジン・アクセス
フリッカには船外機仕様、船内機仕様あり。
船外機はロングシャフトのホンダ9.9、ヤマハ8、トーハツ6 など。
スタンダードの船内機は古くはヤンマーYS8、1GM、大部分は1GM10。
船内機へのアクセス - その1。
コックピット・ソール(床)にあるエンジン・ハッチ・カバーを外す。
ミキシング・エルボー、シリンダー・ジンク、トランスミッション、スタッフィング・ボックス(グランパッキン)などへのアクセスに便利。エンジン換装時の出し入れもここから行う。
船内機へのアクセス - その2。
キャビン内、コンパニオンウェイ下の木のカバーを外し、エンジン前面にアクセス。
エンジン・オイル交換、インペラのチェック、ウォーター・ポンプ脱着などはここからできる。(写真のエンジンは1GM10。)
船外機仕様ではこのエンジン・ルームはバッテリーその他の収納スペースになっている。
(写真はPSC製434艇中432番目、艇名未確認です。)
⇒ http://www.shellbacks.jp/ 中古艇情報 \ ヨット \ フリッカ20。
註:2008年春新オーナーが現れ新居浜から神奈川へ移動済み。
船外機はロングシャフトのホンダ9.9、ヤマハ8、トーハツ6 など。
スタンダードの船内機は古くはヤンマーYS8、1GM、大部分は1GM10。
船内機へのアクセス - その1。
コックピット・ソール(床)にあるエンジン・ハッチ・カバーを外す。
ミキシング・エルボー、シリンダー・ジンク、トランスミッション、スタッフィング・ボックス(グランパッキン)などへのアクセスに便利。エンジン換装時の出し入れもここから行う。
船内機へのアクセス - その2。
キャビン内、コンパニオンウェイ下の木のカバーを外し、エンジン前面にアクセス。
エンジン・オイル交換、インペラのチェック、ウォーター・ポンプ脱着などはここからできる。(写真のエンジンは1GM10。)
船外機仕様ではこのエンジン・ルームはバッテリーその他の収納スペースになっている。
(写真はPSC製434艇中432番目、艇名未確認です。)
⇒ http://www.shellbacks.jp/ 中古艇情報 \ ヨット \ フリッカ20。
註:2008年春新オーナーが現れ新居浜から神奈川へ移動済み。
2008年9月17日水曜日
ハリケーンの爪あと
ハリケーン・アイク、テキサス州ヒューストン近郊、ギャルヴェストン直撃。
グリーンのハル、アメリカ・ヤフー・フリッカ・グループ主宰者所有艇 『キティウェイク』。 陸に打ち上げられ、セイルボート(46フィート)とパワークルーザー(30フィート)に挟まれた。
ハリケーン一過、最悪の事態を覚悟し見に来たオーナーの検分によると幸いにもスターン・プルピット・レイルが一部曲がっただけ。
リグやウィンドヴェインも殆ど無傷。同じマリーナのもう一艇のフリッカも海面に無事浮いているのを確認。
当人の撮影したギャルヴェストン・ヨット・ベイスンの様子 ⇒ [オーナーのフォト・サイト]。パンツーン・ドックも大方吹き飛んでいる。
ビデオ: ⇒ [その後] タイムコード 1:30 くらいからクレーンで吊り上げ。
(写真はPSC製434艇中200番台後半の Kittiwake です。)
⇒ http://hal.halcolss.com/index.htm
グリーンのハル、アメリカ・ヤフー・フリッカ・グループ主宰者所有艇 『キティウェイク』。 陸に打ち上げられ、セイルボート(46フィート)とパワークルーザー(30フィート)に挟まれた。
ハリケーン一過、最悪の事態を覚悟し見に来たオーナーの検分によると幸いにもスターン・プルピット・レイルが一部曲がっただけ。
リグやウィンドヴェインも殆ど無傷。同じマリーナのもう一艇のフリッカも海面に無事浮いているのを確認。
当人の撮影したギャルヴェストン・ヨット・ベイスンの様子 ⇒ [オーナーのフォト・サイト]。パンツーン・ドックも大方吹き飛んでいる。
ビデオ: ⇒ [その後] タイムコード 1:30 くらいからクレーンで吊り上げ。
(写真はPSC製434艇中200番台後半の Kittiwake です。)
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2008年9月16日火曜日
機動性
20フィート艇フリッカ、喫水線長18フィート3インチ。ハル・スピードは計算上約5.8ノット。プレイニング・ハルではないからプレインしない。だがサーフ時6.8-7.1ノットを超すこともある。
いや、それが機動性ではない。フリッカは小さいからトレイラーでメキシコへ、シアトルへ、東海岸へ、好きなところに時速65マイルで移動できるのだ。
カナダからフロリダへ引っ張る人も少なくない。
重量6000ポンドのフリッカ、1500ポンドのトレイラー、および船載諸備品のトータルを牽引できるピックアップ・トラックで引っ張る。フォードFシリーズ、トヨタ・タンドラのクラス。
ハル・サイドのラビング・ストレイク(Rubbing Strake)。付いている艇、いない艇あり。名のとおりハルの擦れを防ぐのが主目的。またラビング・ストレイクで艇が一段とソールティーに見える、プロファイルでシアーが低く見えるなど視覚的効果もある。
スプレー返しという実用面もある。もともと腰の強いフリッカだがヒール時の復元力補助もあるかもしれない。
(写真はPSC製434艇中418番目 Jubilee です。)
⇒ http://groups.yahoo.com/group/Flicka20/
いや、それが機動性ではない。フリッカは小さいからトレイラーでメキシコへ、シアトルへ、東海岸へ、好きなところに時速65マイルで移動できるのだ。
カナダからフロリダへ引っ張る人も少なくない。
重量6000ポンドのフリッカ、1500ポンドのトレイラー、および船載諸備品のトータルを牽引できるピックアップ・トラックで引っ張る。フォードFシリーズ、トヨタ・タンドラのクラス。
ハル・サイドのラビング・ストレイク(Rubbing Strake)。付いている艇、いない艇あり。名のとおりハルの擦れを防ぐのが主目的。またラビング・ストレイクで艇が一段とソールティーに見える、プロファイルでシアーが低く見えるなど視覚的効果もある。
スプレー返しという実用面もある。もともと腰の強いフリッカだがヒール時の復元力補助もあるかもしれない。
(写真はPSC製434艇中418番目 Jubilee です。)
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2008年9月15日月曜日
バックヤード・ビルダーの夢
裏庭で自作中のフリッカ。ここまで来るには大変な時間と労力をかけただろう。が、何かの理由で家計に困った。売りに出している。
昔の自作ハルはフェロセメント(鉄筋コンクリート)が多かった。この艇はマリン合板にファイバーグラスの積層か。
ハル後部、プロペラ用のアパチャー(切り込み)がない。船外機仕様だ。ビンガムの設計図ではフォアワード・ハッチはデッキ上だ。この艇はPSC製同様キャビントップにある。ポート(窓)はこれから切り込む。円、楕円、長方、好きな形が選べる。夢を継ぐ人はどんな人。
フリッカの設計図は1972-73年雑誌『Rudder ラダー』に連載発表された後、一般に400セット以上販売された。
(写真はアメリカの某所で自作中のフリッカです。) ⇒ http://www.geocities.com/jack_mcgowan/flicka/index.html
昔の自作ハルはフェロセメント(鉄筋コンクリート)が多かった。この艇はマリン合板にファイバーグラスの積層か。
ハル後部、プロペラ用のアパチャー(切り込み)がない。船外機仕様だ。ビンガムの設計図ではフォアワード・ハッチはデッキ上だ。この艇はPSC製同様キャビントップにある。ポート(窓)はこれから切り込む。円、楕円、長方、好きな形が選べる。夢を継ぐ人はどんな人。
フリッカの設計図は1972-73年雑誌『Rudder ラダー』に連載発表された後、一般に400セット以上販売された。
(写真はアメリカの某所で自作中のフリッカです。) ⇒ http://www.geocities.com/jack_mcgowan/flicka/index.html
キャビンのないフリッカ
PSCではもうフリッカを造っていない。
PSCではもうフリッカを造っていない。南アフリカの男はフリッカを欲しかった。そこで1970年代の設計図からハルを起こした。
そのハルをプラグ(オス型)にモールド(メス型)をつくり、そのモールドから複数のハルが起こされている。1号艇はキャビン(スーパー・ストラクチャー)のないオープン型デッキ。古風な艤装。
バウスプリット下の小さなフィギュアヘッド。チェインでつながれている。盗難防止のため。道徳をわきまえぬ輩はどこにでもいるらしい。
(写真は南アフリカのフリッカ第1号艇です。)
⇒ http://www.duckworksmagazine.com/06/projects/flicka/index.htm
PSCではもうフリッカを造っていない。南アフリカの男はフリッカを欲しかった。そこで1970年代の設計図からハルを起こした。
そのハルをプラグ(オス型)にモールド(メス型)をつくり、そのモールドから複数のハルが起こされている。1号艇はキャビン(スーパー・ストラクチャー)のないオープン型デッキ。古風な艤装。
バウスプリット下の小さなフィギュアヘッド。チェインでつながれている。盗難防止のため。道徳をわきまえぬ輩はどこにでもいるらしい。
(写真は南アフリカのフリッカ第1号艇です。)
⇒ http://www.duckworksmagazine.com/06/projects/flicka/index.htm
2008年9月14日日曜日
キャビンの居心地
コージーなキャビンは艇とすごす時間を長くする。船中泊も増える。
初期の自作艇やキットボートに見られるプラスチック製ポートより、やっぱりブロンズ製が似合う。開閉可能。6個も付いている。無論ハッチもある。風通しがすこぶる良い。
フリッカ・プロファイル。スターボード側からのカットアウト。
(図はフリッカのブローシュアから)⇒ http://www.flicka20.com/brochure/index.html
(写真はPSC製434艇中340番目 Toucan です。)
⇒ http://www.toucancruising.com/
2008年9月12日金曜日
オートパイロットなし(Video)
ウィンドヴェインなし。ジブ・ツー・ティラー・システムなし。
でもフリッカはフル・キール艇。バランスが抜群。手放し直進する。
映像では風13ノット、ジブは85%のクラブ付き、メインはシングル・リーフ。
これ以下の風ではリーフなし、約18ノット以上ではダブル・リーフする。
同様にバランス良く走る。
両セイルとも24年もののヴィンテージ。
(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
⇒ http://groups.yahoo.co.jp/group/Flicka20_Japan/
でもフリッカはフル・キール艇。バランスが抜群。手放し直進する。
映像では風13ノット、ジブは85%のクラブ付き、メインはシングル・リーフ。
これ以下の風ではリーフなし、約18ノット以上ではダブル・リーフする。
同様にバランス良く走る。
両セイルとも24年もののヴィンテージ。
(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
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2008年9月11日木曜日
ティークの味方 セトール
右舷側は長年むきだしのままのティーク。紫外線や大気の汚れにさらされた状態。
左舷側下、洗浄とサンディングでティークの生地に戻した状態。
左舷側上、その後シッケンズの Cetol を塗布したところ。
セトールは多くのセイラーに支持されている。耐久性も良い。毎年一回の塗布で楽。
通常ナチュラルかライト。グロスはすべるのでデッキなどには向かない。
⇒ [購入先の例]
(写真はPSC製434艇中340番目 Toucan です。)
⇒ http://www.toucancruising.com/
2008年9月10日水曜日
ふくおかのミスティック
小型艇、外洋艇、相反するテーマを20フィートにまとめたのがフリッカだ。この艇では両サイドオープンのドジャーがうまくフィットしている。
メインシートはブーム・エンド型。
(フリッカにはミッド・ブーム型メインシートもある。)
ティークはむき出しのままか、ニスその他の保護膜を塗るか。この艇では日ごと白っぽくソールティになっていく前者を選んだ。
(写真はPSC製434艇中421番目 Mystic です。)
⇒ http://www2.neweb.ne.jp/wd/marine-art/
メインシートはブーム・エンド型。
(フリッカにはミッド・ブーム型メインシートもある。)
ティークはむき出しのままか、ニスその他の保護膜を塗るか。この艇では日ごと白っぽくソールティになっていく前者を選んだ。
(写真はPSC製434艇中421番目 Mystic です。)
⇒ http://www2.neweb.ne.jp/wd/marine-art/
2008年9月9日火曜日
PSC製ジャンク・リグのフリッカ
マルコーニ・スループ艇をチャイニーズ・ジャンクに換装。クルージング・ヨット、特にシングルハンドに便利なリグらしい。何せセイルがイチマイ。リーフするにも結帆は不要。フルバトンの重さ、レイジージャック、複数メインシートの調整でチャンと収まる。
ジャンクでは風上に上れないのではと心配してくれる人が多いらしいが、上り角は45度まで行くらしい。
ディンギーは端を持ち上げている。曳航ラインがペラに絡むのを防げる。
(写真はPSC製434艇中140番目 KristaAnn です。)
⇒ http://www.flicka20.net/Data/Rig/tabid/599/Default.aspx
2008年9月8日月曜日
PSC製ギャーフ・リグ・フリッカ
ギャーフ・リグはマストが低い。低いのでマストにスプレッダーは不要。シュラウドは各舷に2本ですむ。セイル面積はマルコーニ・リグより広い。
メイン・ブームがスターンから後ろに飛び出している。固定のバックステイは使えない。ラニング・バックステイとなる。タック時ウェザーのステイを外し、カム・アバウトして新しく風上になった側のステイをつける。
(写真はPSC製434艇中088番目 Aries です。)
⇒ http://www.flicka20.net/Data/Rig/tabid/599/Default.aspx
メイン・ブームがスターンから後ろに飛び出している。固定のバックステイは使えない。ラニング・バックステイとなる。タック時ウェザーのステイを外し、カム・アバウトして新しく風上になった側のステイをつける。
(写真はPSC製434艇中088番目 Aries です。)
⇒ http://www.flicka20.net/Data/Rig/tabid/599/Default.aspx
2008年9月7日日曜日
ギャーフ・リグの自作フリッカ
キャビントップのキャンパー(丸み)が急。ハルはフェロセメント(鉄筋コンクリート)、デッキはウッド。
ブルース・ビンガムは設計図を民間に1972年から5年間で約400セット販売。その後はプロによるファイバーグラス製プロダクションとなった。
ヒーブ・ツーしてディンギーから撮影。このアイデア使えそう。
(写真は自作フリッカ Flicka です。)
⇒USヤフー!フリッカ・グループ
2008年9月6日土曜日
瀬戸内のフリッカ
ハルの両サイド、バウとスターン近くに彫り込まれた葡萄の蔦のスクロールワークはいわばフリッカのシンボルになっている。
瀬戸内海にはフリッカが4、5杯。同じオーナーたちに愛され続けている。
(写真はPSC製434艇中407番目 Ladybird です。)
⇒ http://goritech.exblog.jp/8043967/ (リンク切れ)
⇒ http://goritech.exblog.jp/7981449/ (同上)
2008年9月5日金曜日
見かけは(昔の)マニラ・ロープ
新品でも昔風の風格。このハルヤード、見かけは古典的なマニラ麻のライン、素材は化繊。
現代に活躍しているトール・シップ(帆船)や木造船用に開発されたオランダ製ロープ。名前は Leoflex-X 。
⇒ http://www.tarsmell.com/leoflex-x.html
日本丸さん、海王丸さん、あこがれさんは何を使っているかな?
(写真はPSC製434艇中、最後の434番目 Flight of Years です。)
⇒ http://www.flicka20.com
ファクトリー仕様のバウスプリット (Video)
チークのプラットホームが装着され、プルピットが付いているファクトリー仕様。通常プラットホームにCQRが見られる。この艇ではハンク式のジブの扱い時、足元を広く使いたいため、アンカーはコックピット・ラザレットに格納中。 ジブはご覧のとおりクラブ(ブーム)つきのセルフ・タッキング式。
(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
⇒ http://groups.yahoo.co.jp/group/Flicka20_Japan/
2008年9月4日木曜日
特製バウスプリット
イナー・ジブ・ファーラーは古くからあるイギリスのシステムでブロンズ製「ウィックハム・マーチン(Whickham-Martin)」。
ちなみに [この会社] から購入可。
セイルのラフにワイヤーが入った「ワイヤー・ラフ」のセイルを使うのでこのファーラー取り付けのためにステイは無用。
(写真はPSC製434艇中423番目 Caraway です。)
⇒ http://www.angusbeare.com/Sailing/Flicka/Projects/tabid/467/Default.aspx
2008年9月3日水曜日
キャラウェイ
キャビン内の高さ、約178センチ。個室ヘッド、ギャリー(コンロ、シンク、アイスボックス)など有り。
フリッカ・プロファイル、ポート側からのカットアウト。
(図はフリッカのブローシュアから)⇒ http://www.flicka20.com/brochure/index.html
(写真はPSC製434艇中423番目 Caraway です。)
⇒ http://www.angusbeare.com/Sailing/Flicka/Caraway.aspx
2008年9月2日火曜日
2008年9月1日月曜日
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