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2010年5月22日土曜日

ジプシー・レイディー

オーナーの健康、年齢、逝去、また経済的理由などで艇の面倒を見る人は変わっていく。

1982年製フリッカ、PSC製220番艇 Gypsy Lady は、旧名 Shorty、その前の名は Becky Ann 。2004年に購入した現オーナーは少なくとも4代目だが、6年経ってまた売りに出された。

フリッカ・オーナーたちの間では比較的良く知られている艇だ。Becky Ann と呼ばれていた当時から、多くの点でユニークなのだ。

緑色の幅広い帯はホエールストレイク(whalestrake)と呼ばれるもの。

クラシックなラインの艇には珍しくないが、フリッカではこの艇だけではないだろうか。 ポリウレタン塗料で塗装したものだ。




バルクヘッドには木の板が貼り付けてある。










プレキシグラスの差し板を通して見えるのはコックピット後部に置かれたラザレット(ロッカー)。





エンジン・ルーム。












画面左、ハルにアスワートシップ(舷から舷の方向)に渡したマリン合板をファイバーグラスでカバーしてエポキシで固定。排煙・排水のマフラー(ウォーターロック)はその板に装着してある。

ウォーターロックはできる限り艇の中心線部分に置くのが良いのでこれで良し。板の背後にあるスタッフィング・ボックス(グランパッキン)へのアクセスもウォーターロックに邪魔されず、改善される。

(写真はPSC製434艇中220番 Gypsy Lady です。)
⇒フリッカ・ホームページのデータベースにある同艇の紹介

2008年11月28日金曜日

ギャリー

フリッカは20フィート艇でもクルージング艇だからギャリー(台所)もヘッド(トイレ)もある。ギャリーにはアイス・ボックス、シンク、レンジが一式揃っている。キャビンの天井の高さが充分あり、まっすぐ立って仕事ができるので楽だ。

Vバースから見たフリッカのポートサイドのギャリー。手前からアイスボックス、シンク、レンジの順。レンジのフタはまな板になる。

アイスボックスの前に下がっている白いものは折りたたみ式テーブル。その向こうにシンク下のドアと引き出し。







シンクの下のドアを開けたところ。艇の喫水線は奥の棚の板の上辺あたり。










レンジの上のフタ(まな板)をとると二口の非圧式アルコール・コンロ。その向こう、クォーター・バースの上に見える三枚の白い板は、この艇特製の折りたたみ式サイド・テーブル。詳しくは⇒ [こちら]



清水タンクはこのようにクォーター・バースの下にある。







(写真はPSC製434艇中、上から順に番数艇名未確認(1981年製)、番数艇名未確認の別艇、220番目 Gypsy Lady = Shorty = Becky Ann、一番下もまたまた別の番数艇名未確認艇です。)
⇒ www.yachtworld.com キーワード欄にFlickaと入れてサーチ・ボタンをクリック。
⇒ Gypsy Lady

2010年12月28日火曜日

ジプシー・レイディー再訪

PSC220番艇 『ジプシー・レイディー』 は色々な意味で [ユニークなフリッカ] (クリックすると本日の記事の下に過去の記事が掲出される)だが、ヨットワールドのサイトに今までになかった写真がいくつか追加された。

まず昨日の話とのつながりで、ボブステイのカバーに注目。








このカバーはホーム・センターで買えるPVCパイプを被せただけのもの。見かけは悪いかも知れないが錨泊中アンカー・チェインがボブステイに当たってガーンガーンと音を立てたり、ガリガリッとボブステイを擦るのを防ぐのに効果的。完全に消音はできないが、ボブステイの保護には大いに役立つ。日常的にアンカリングするフリッカでは同様のカバーを付けている例も珍しくない。

(註:チェインがボブステイにぶつかるのを防ぐ方法としてはこの他、既述のように [アンカー・スナッバー] や [ブライドル(ページ下の写真)] の使用が一般的。またアンカー・ロードにチェインとラインを繋いだものを搭載している場合、チェインを全部出し切って海中に落とし、ラインをデッキにクリートする方法もあるが、無論それではラインがボブステイに擦れるのは避けられない。)

***

ハルに塗られた太いホエールストレイクにマッチさせるかのようにラダーの喫水上にも同色のデコレーションがある。

ラダー・チーク(頬板)には葡萄のスクロールワーク。









プレキシグラスの差し板は観音開き。

この艇は1983年製以前の旧型デッキ・モールドで造られているためブリッジデッキがなく、コンパニオンウェイの切り込みが深い。


メインシートはミッド・ブーム型だが、プランク(厚板)をアスワートシップ(艇の左右方向)に渡し、その上にトラヴェラーを装着している。

コックピットをカバーするビマイニはメインシートをうまくかわして設置。

特製ラザレット搭載のために手動ビルジ・ポンプは左舷クォーター・バースの中ほどに移動。






エンジンのダッシボードも右舷コックピット・シート側に移した。

ここまでして収納スペースを増やす心は20フィート艇で長期クルーズに出たり、リブ・アボードした人、したいと思っている人以外には理解し難いかも知れない。

(写真はいずれもPSC製434艇中220番 Gypsy Lady です。)
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2010年5月23日日曜日

ジプシー・レイディー - インテリア

昨日見たジプシー・レイディー。

ユニークな点の多いジプシー・レイディーだが、その極め付けはこれだろう。






Vバースのスターボード側スペースを削ってチェストを設えた。リブ・アボードや長期クルーズ向けだ。

2連のコンロはスタンダードの非圧式アルコール・コンロではなく、プロパン・コンロ。





プロパンは世界何処へ行っても比較的安く手に入るのでクルーザーには人気がある。

その後ろはよく知られた [折り畳み式サイド・テーブル]。

テーブルを畳んだところ。テーブル裏側にはペーパー・タオルのロールを掛けている。





バルクヘッドの棚やクォーター・バースに整理整頓されたボックスも生活の匂いを感じさせる。

(写真はPSC製434艇中220番 Gypsy Lady です。)
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