2012年7月8日日曜日

ノース・カロライナの自作艇

これはテキサスの自作艇のオーナー、ビルがノース・カロライナで$5,000で売りに出ていたPSC製フリッカ [インプ] を買いに行った時、ヤードで目にした自作艇。

殆どタダ同然の値段と言う。











自作艇と言うが、ハルはファイバーグラスのようだ。









PSC最初期のファクトリー製ハルとデッキを購入し、後はオーナーが作り上げたキット・ボート(オーナー・コンプリーション・ボート)ではないだろうか。

写真で見る限り [ダフニー] に極似している。









ともかくハルがフェロセメント(鉄筋コンクリート)ではないので補修やメンテは簡単だ。






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ちなみに、ビルが今回訪問した時PSCで聞いた話ではフリッカの生産を再開するとしたら、5~6艇以上のまとまった注文が必要。しかも1艇が$150,000以上だそうだ。

造るのに同じ手間がかかるのに大型艇に比べ格段に値段の安い良質小型艇はどんどん無くなっていく。(大型艇は同時に何人も中に入って作業ができるが小型艇は一人しか入れず作業効率が極めて悪い、しかも材料やポートライトなどの製品は同じものを使う。わずか20フィート艇でも15万ドルというのはビジネスとして正直な価格だろう。)

PSCフリッカは元々1艇1艇細かいところまでオーナーのオプションに応じるセミ・カスタム艇だったが、今ノース・カロライナのPSCで造船台に乗っているのは60フィート艇1艇のみと言う。最早完全なカスタム艇工場になっている。

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この艇もいずれ誰かの手で蘇るに違いない。

(写真は自作艇、または初期PSC製キット・ボートと思われる番数不明のフリッカです。 ⇒ 下記註参照

* 後日註:この艇はNor'Star 1976年製、ハルID ncz45918j476 である事が判った。

フリッカ・データベース

2012年7月7日土曜日

レッド・ラスカル ペイント

レッド・ラスカルはこれまでに [何回も登場] した。

艇名は赤毛の奥さんに由来。











この艇は自作艇だが、ハルのペイントは当初(2007年)インターラックスの [Brightside Fire Red] と同Burgundyを3:1で混合したものを使ったそうだ。ところが6~8ヶ月経過してから次第に退色してピンクになっていったという。

塗り直し時にはぺティトの [Topside Bright Red] とBurgundyをやはり3:1の混合で使ったところ、こちらは14ヶ月経った今でも、塗った時そのままの色だと言う。

船底塗料もそうだが、ハル塗料もInterluxよりPettitの方が格段に質が良いようだ。

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これらのポリウレタン塗料の塗布にはティッピングというテクニックを使う。先ず、スムーズな小さめのローラーを使って1平方メートル程のスペースを塗る。次に質の良い平筆で、ローラーで塗った方向と直角に塗布面を均すように撫でていく(ティップしていく)。これでローラー塗布による凸凹が無くなり、仕上がりは鏡のように光る。上の写真はその方法で塗ったPettit製塗料。

(写真はカリフォルニアの自作フリッカ Red Rascal です。)
フリッカの歴史 (History of the Flicka)

2012年7月6日金曜日

トンデレイヨ 写真

6月20日、PSC136番艇の [オーシャン・ジプシー] のオーナー、ケンがフロリダの [ブレイデントン] と言う街で妻が用事を済ませている間に一人で或る中古品店をブラブラしていたらこの写真が目に飛び込んで来たそうだ。

ケンが携帯電話で撮影した18”x30”の大判の額に入ったフリッカの写真。







ケンがアメリカのヤフー・フリッカ・グループに問い合わせたところ、これは5年程前までこの艇の所有者だったトムが乗っていた時の217番艇、トンデレイヨの写真であることが判明。トムがこの額縁入り写真の持ち主だったのか否かは分からないが、現オーナー、フレッドにより [PSCの雑誌広告やリーフレット] にも使われたことのある写真と同じショットであることも指摘された。

近くに住んでいる現オーナーのフレッドがこの写真を買いに行ったかどうかは不明。

(写真はPSC製434艇中217番、1982年製 Tondelayo です。)
トンデレイヨの新しいバウ・スプリット・プラットフォーム

2012年7月5日木曜日

セレニティー 航海灯 (bi-color)

バウの2色灯はケースを含め、全体を6年前に換装した。

ケースのカバーを外してみると、電球装着部の下側の一式が緑青に被われている。






緑青は上部にも少し見られるが、下部がひどいのはケース内の結露が下に溜りやすいせいだろう。





このままだと接触が悪くなり、いずれ点灯しなくなる。

突然むさ苦しい手のクロースアップで申し訳ないが、こちらの装着方式はディンプル(凹)型。LEDも予定通り装着できる。


点灯試験。

LED独特の青白い光ではない。購入時に暖色を指定したからだ。






これだと従来の電球と光の色は殆ど変わらない。









カバーを被せて再点灯したところ、灯りが点かない。

できるだけ緑青を落としたが、本格的に接触を良くするには上から2枚目の写真に見られる電線を留めている小さなスロットのネジを緩めて電線とその周辺部の緑青を完全に落とさねばならない。この日はこのネジのスロットに入る極小ネジ回しがなく、これも翌週末に作業繰越となった。




尚、緑青落としは毎年、少なくとも2年に1回は行った方が良いようだ。毎週デイ・セイリングのみで、出航前の点灯試験も怠っており、反省しきり。

(写真はPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・ブローシュア(14頁版)

2012年7月4日水曜日

セレニティー 航海灯 (Stern Light 2)

スターン・ライトのLED装着部がLEDライト両端の形状に合うように加工(と言う程大袈裟なものでもないが)する。

先ず、外側に向けて突き出ていた端子部(小孔の開いている部分)を金槌で叩いて平たくした。





次に各端子の内側にハンダで小山を作る。










小山がLED両端のクボミに入って収まりは良好。









カバーを被せるとこういう感じ。

今週末、艇に装着する。







(写真はPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・パッセージのページ フリッカ各艇の長距離航行記録を載せるページ。(全6ページ、各ページ一番下の Next>> をクリック。)

2012年7月3日火曜日

セレニティー 航海灯 (Stern Light)

購入しておいた航海灯用 [LED] の装着作業開始。先ずはスターン・ライト。

新装から28年経ったスターン・ライト。

バウの2色灯の方は6年前にそっくり交換したが、こちらはそのまま。あまり高価なものではないので先ずはこのケース全体を換装することにした。









ケ ースのバック・プレイト部分はスターン・プルピット・レイルに溶接したSS板にボルト・ナット2本で装着し、ケースのフロント部分(カバー)は細長い別のボルト・ナット2本(上と下)でバック・プレイトに装着してある。









購入した新品。

ぼかしの無いクリアー・プラスティック。







上下2本の細長いボルト・ナットを緩めてフロント部分(カバー)を外したところ。

ここで問題を発見。



見ての通り、この新品は装着タイプが従来のディンプル(凹み)型ではなく、凸型なのだ(両端部の形が全く逆)。



ディンプル(凹み)型の旧品に合わせて購入したLEDがこのままでは使えない。新品のスターン・ライトを家に持ち帰って、電球(LED)装着部を加工する必要がある。しかし、心配していたLEDの径は装着に影響しないことを確認できた。

古いスターン・ライト全体を外したところ。

プラスチックのバック・プレイト部分を固定していたボルト・ナット2本中、画面左下の孔に通っていた1本のボルトとナットが完全に溶接されたように結合して、WD40を噴射してもビクともしなかったので金切りノコで切り落とさなければならなかった。SS製のボルト・ナットには良く起き得る経年変化だ。



電線はとりあえずビニールの絶縁テープでテーピングしておく。1週間なのでこれで大丈夫だろう。














新品バック・プレイト部の裏側。

やはり四隅2個の孔しか使用しない。






(写真はPSC製434艇中295番 Serenity 関連のものです。)
フリッカのリグ

2012年7月2日月曜日

セレニティー スターン・アンカー用チョック装着

前回の [位置の検討] を経て、6月30日土曜日、スターン・チョック装着。

ポート・サイドのチョック。

位置はやはりチェインプレイトのインボード側とした。





逆Y字型に両舷からラインを取ってラダー後方にアンカー・ロードを出す時、両舷のクリートからの方角が自然というのが主な理由。チェインプレイトのアウトボード側では収まりも悪い。

チョック台座部の裏にシーラント兼強力接着剤の3M5200を塗り、木ネジ(長さ1/2")で固定。





締め付け後、台座周囲から出て来た5200はすぐにきれいに拭き取る。

スターボード・サイド。












クリートとの位置関係。












ラインを入れる時はこの角度で。











錨泊中はこの角度で引っ張られるのでラインが勝手にチョックから外れることはない。






これでスターン・アンカー(セレニティーのデフォルトは [ハイドロ・バブル] アンカー)での錨泊準備が全て完了。8月半ばに錨泊テストを行う。

(写真はPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカのスペック