2011年2月3日木曜日

冬のメンテ完了

昨年10月にポートライトのレンズ(ガラス)換装で始まったセレニティーの今オフ・シーズンのメインテナンス。3ヶ月半かけて予定していた全ての作業を完了した。















この冬最後に行ったメンテ項目はデッキ及びハルの洗浄と本日の主題 [NewGlass2] の塗布。ニューグラス2の塗布は簡単。

白いファイバーグラスの場合、まずボート・ソープなどで艇の汚れを落とし、水洗の後、布で拭いて乾燥させる。そこに水洗いして固く絞ったバック・スキンのような柔らかいものに白濁した水のようなニューグラス2を染み込ませて塗布するだけ。








(色物のファイバーグラスに初めてニューグラス2を塗布する場合、まず古いワックス、脂分など、表面の汚れの膜をニューグラス2の洗剤 PreTreat で落とす必要がある。)

ニューグラス2はワックスではない。水溶性のアクリル樹脂だ。








水と同等の粘度しかなく、殆ど水を塗っている感覚で塗布できる。

塗ったらそのまま乾かすだけ。ワックスのように磨いたりバフしたりする必要はない。






乾くとジェルコートと結合する形で膜をつくる。乾きも早い。

2008年に初めて使った時は5層塗りしたが、今回は2層塗りで良しとした。これで1シーズンは軽く保つ。










今週土曜日の天気予報は晴れ。その日を勝手に今年のセイリング・シーズンのスタートと決定した。

まだ4~5ノットの風しかないだろうが、とにかく出航してセイルを揚げるのを楽しみにしている。









(写真はいずれもPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・パッセージのページ フリッカ各艇の長距離航行記録を載せるページ。(全6ページ、各ページ一番下の Next>> をクリック。)

2011年2月2日水曜日

ダルシ二ア - オン・ザ・ハード

昨年11月初頭、メキシコにあるカリフォルニア船籍のフリッカ 『ダルシ二ア』の [イクステリア][インテリア] について書いた。

今は陸置きされ、値段はついに yachtworld.com で$29,000、latitude38.com で$28,900 にまで下がっている。SF湾から南下してメキシコのコルテズ海に付いて早や4年超。3~4年前に売りに出された当初は確か$42,000~$43,000位だった。

2006年夏SF湾のフリッカ・ランデヴーで共に集まったフリッカ中の1艇だけに、小生にとってこの姿を見るのは特別忍びない。



上の各リンクで分かるように艤装・装備品はウィンドヴェイン(自動操舵装置)やディーゼル暖房まで揃っている。カリフォルニアに陸路トレイラーに載せて持ち帰れば、もっとまともな値段ですぐに売れてしかるべき艇だ。

スタンディング・リギングやラニング・リギング交換等のメンテは必要としてもフリッカを探している人には魅力的な艇だと思うが、早く新オーナーが決まって欲しい。

(写真はPSC製434艇中412番目 Dulcinea です。)
www.yachtworld.com キーワード欄にFlickaと入れてサーチ・ボタンをクリック。

2011年2月1日火曜日

朝露

写真は昨日のフリッカ、MdR の 『ノウマッド』 。

カリフォルニアは年中一日の日中と夜間の気温の差が日本と比較にならない程大きい。そのため朝露はすごい。冬などデッキで直射日光が当たらない場所は11時位になっても乾かない。

これはキャビントップのティーク・ハンドレイルの端。









やっかいなことに朝露は雨と並び、艇の木部が腐食する最大の原因だ。(水に濡れた部分が徐々に乾いていく、その繰り返しが木を腐らす。常に水中にある木は腐らない。)

昔は木造の大型ヨットなどは毎朝7時、クルーが日の出と共にデッキはもちろんのことスパー(マスト、ヤード、ブーム)もマストに登るなどして露を乾布でさっさと拭き取っていた。

しかしティークだけは油を含んでいるので何も塗らなくても腐りにくく、白っぽくなったソールティーな姿を喜ぶオーナーもいるが、この写真のようにセトールなどを塗った方が保護にもなるし見た目も良いという人もいる。(セレニティーもセトールを塗っている。)

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フリッカの場合、木部は殆どティークだが、バウスプリット本体とラダーのチーク(頬板)だけはホワイト・オークかダグラス・ファーらしく、長年の中に腐ってくる。

セレニティーでもラダー・チークがニスやセトールを塗布していなかった内壁側から腐り始めたため [ティークで作り直した] (2009年12月7日以前の 「ラダー・チーク」 シリーズ参照)。バウスプリットは新艇時から全体に白いヨット・エナメルが塗布されており、今でも毎年サンディングと塗布を行っているのでまだ健在だ。

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オーナーの中にはバウスプリットを [イエロー・パイン][アルミ(4~7頁)] で作った人達がいる。東京の 『トトロ』 はバウスプリット、その上のプラットフォーム、そしてラダー・チーク、ティラーと全て職人 [佐野末四郎氏によるマホガニー製] だ。

(写真はPSC製434艇中054番 Nomad です。)
USヤフー・フリッカ・グループ

2011年1月31日月曜日

ナイトタイム・セイリング

日の光がなくなると様子が一変するのは海上も同じだ。日中見慣れたアテ(ランドマーク)も分からなくなり易い。

まだ夜間航行未経験の人はいつもの海域で月夜の晩から慣れていくのが良いかも知れない。導灯や他艇の航海灯、夜景の中のアテを確認しながら進むのも楽しいものだ。

MdR (マリーナ・デル・レイ) のフリッカ 『ノウマッド』 。

サンタモニカ湾をおよそ西南西から東北東に見たところ。


ヘルムズマン(操舵手)の眼が眩まないように艇内の照明は弱い赤色。

(写真はPSC製434艇中054番 Nomad です。)
フリッカ・ホームページにあるノウマッドのブログ

2011年1月29日土曜日

日本のフリッカだろうか

背景に雑木の小山、手前の植栽は椰子、さらに棕櫚、枇榔、またはフィニックスの類も植わっている。

バウにはアメリカの州の船籍番号らしきもの、コックピット・コーミングには日本のそれらしきものが見える。






コックピット・コーミングのトップはオプションのティークでカバーされている。プロペラはセレニティーと同じ2枚羽根。長方楕円形(陸上競技場の400mトラック形)のポートライトやステム(バウ先端)上部の航海灯部分の造りからしてこのフリッカも1984~1988年製だろう。

船台の形状から赤に塗り替えられる前のウィンドチャイムのような気がする。

(写真はPSC製434艇中、番数不詳、1984~1988年頃製のフリッカです。)
フリッカ・データベース

ウィンドチャイム

セリーズ系の爽やかな赤色のフリッカ 『ウィンドチャイム』 。 ホーム・ポートは神奈川県Sマリーナ。

オーナーのI氏はフリッカを買うためアメリカに足を運ばれ、自分の眼でこの艇を選択されたそうだ。






いつも愛情を持ってメンテされている様子が伝わって来る。








日本にはフリッカを個人輸入された方がI氏の他にも二人居られる。これからという人も居るかも知れない。

(写真はいずれもPSC製434艇中、番数不詳、1984~1988年頃造船の Wind Chime 。 上=隣りのパイロットハウス艇 Haber660 『りりあんと3号』 オーナーのO氏撮影。下=O氏夫人撮影。)
りりあんと3号ホームページ。 毎週良く記録され相模湾東部の海の様子やO氏のヨットライフが手に取るように分かる。
小網代日記。 Sマリーナ、小網代辺りの様子が活写されている。O氏夫人のブログ。

2011年1月28日金曜日

トゥーカン再び中古艇マーケットに

昨年暫く売りに出した後その意思を撤回し、シアトル近辺のショート・クルーズを楽しんでいたトゥーカンのオーナーが再び同艇を売りに出した。

フォクスル収納スペースのドアに嵌め込んである暖かい海域に浮かぶカヤックの写真。

これでワールド・クルーズに行こうと考えている自分たち夫婦を鼓舞しているのだそうだ。(二人はフリッカにもカヤック2艇を載せてクルーズしている。)




トゥーカンとは鳥の名だが、バルクヘッドには見かけた水鳥の名前を直ぐに割り出せるように画像パネルが貼ってある。



夫婦二人でのワールド・クルーズには予算のこともあり24~28フィートの艇が適当と考え、リサーチ中。

大型犬(ラブ)が2匹いるので、あと数年はシアトル近辺でのクルーズになりそうだが、それまで少しづつ新規購入艇の修復や慣れるためのショート・クルーズその他出発への備えをするのだろう。現在37歳位のカップルだが40台半ばまでには出発しそうだ。

艇名の横にはトゥーカン(鳥)のプロファイルが描かれている。


トゥーカンの希望価格は$30,000。まあ妥当な値段だろう。と書いている間に、下のリンク先のリストから同艇が削除されてしまった。マーケットに出てから1週間も経っていない。早速売れたのか、またまた心が揺れたのか。

(写真はいずれもPSC製434艇中340番 Toucan です。)
フリッカ・ホームページ で今売りに出ているフリッカのリスト。