2009年2月10日火曜日

ビルジへのアクセス

フリッカのビルジには [コンパニオンウェイ下のカバーを開けて] (リンク先、上から2番目の写真)そこからアクセスする。ただ、それだと主にコンパニオンウェイ下とコックピット下のエリアしか手や道具が入らない。そこで、ファイバーグラスのソール(床)の上に張ったティークと、ファイバーグラスそのものの両方をカットし、コンパニオンウェイより前方のビルジへのアクセス孔を作ったオーナーがいる。

思い切ったことをしたものだ。コンパニオンウェイの手前の小さな長方形の板がカットアウト。丸い孔に指を刺し込んで持ち上げる。













ビルジに置いてある灯で分かるように、ここはキールの中だから狭い。








このスペースはもともとフリッカではフォア・ピークのチェイン・ロッカーからの水がVバースの下を通ってそこに流れ込む、ビルジそのものだ。何がしかの収納スペースとして使うこともできるだろうが、乾いたものはビン、プラスチック・ケース、ビニール袋などに入れない限り、置くことはできない。

ワインとか、飲料水とか、比較的細いボトル入りの液体などには良いかも知れない。スルーハルを開けなくても良いデプス・ファインダーを置く場所としても好都合かと思う。どういう使い方をするのか気に留めておこう。

***

尚、ここに孔があることで、万が一コックピットを襲ったスターンからの水がコンパニオンウェイから流れ込んだ場合、キャビンからビルジへの排水が簡単にできるという意図もあるという。(自動ビルジ・ポンプが稼動すればビルジから艇外へ排水される。)

しかし、万が一キャビン・ソールに水が溜まった場合、バケツですくってギャリーのシンク(流し)からスルーハルを通して艇外へ排水する方が、クルーが室内にいても間違いなく艇外へ排水できるので良いと思う。

(写真はPSC製434艇中、366番目 Scout です。)
USヤフー!フリッカ・グループ

2009年2月9日月曜日

シーズンまであと2、3ヶ月 (Video)

北~北東から2-3ノットの風の吹くオフ・シーズン。西~西南から20ノット以上の風の吹く日々が待ち遠しい。





5-6ノットでも吹いてくれればこういう遊びも出来る。

この冬は雨が少ないから、こうして海上に出られる週末も多い。海の空気を吸うと、短時間でも良い、気分が晴れる。

ここ2、3週間の動向を見ていると、微風ではあるが午後から西南の風に移る日もボツボツ(1週間に2日程)出てきた。夜には7-8ノット吹いている事も多い。 昨年のシーズンは3月から10月末まで、と恵まれたが、例年は5月~9月末。今年はどうなるだろう。

(ビデオはいずれもPSC製434艇中、295番目 Serenity です。)
Flicka20_Japan

2009年2月8日日曜日

ポートのバリエーション

今までプラスチック製(長方)、ブロンズ製(楕円、長方)の違い、年代による変遷などについては何度か書いたが、今日はPSCがフリッカを造り始めたばかりの1977、78年頃のポートの話。

極く初期のPSC製フリッカのポートは長方形で、ブロンズ製にしろプラスチック製にしろ、各舷それぞれ3個あるポート中、前二つは開閉できたが、一番コックピットに近い大きいポートが開けられなかった。

1978年製。閉じたままのブロンズ・ポート。









同じく1978年製。プラスチック・ポート。










話はズレるが、バルクヘッドにキャビネットが見える。無論魚形の鏡は別だが、キャビネット自体はファクトリー製のようだ。これもオプションだったのだろうか。当時は細かいオプションはもちろん、完成度まで指定できるオーナー・コンプリーション・ボート(いわゆるキット・ボート)もあった。客としては注文しやすかっただろう。

これは一番上の写真の艇のフォア。








正面、オーナーが自分で付けた、温度計・時計・湿度計の板が傾いているので艇がアンバランスにみえるが、艇自体に歪みはない。その下のドアはチェイン・ロッカーへの扉。後の艇に見られるフォア・ピークの収納スペースはない。

興しろいのは、ポート側、ギャリー前方に立っているポール(角柱)。初期フリッカはポールはないのが普通だ。しかもこれはアイスボックスの上にステップしてあるから、オーナーが自分で付けたのだろう。ポールがもともとないので、角には身を支えるため掴むグラッブ・ハンドルが仕組んである。

***

尚、それからすぐ、やはりポートは開いた方が良い、ということで大きいポートも開閉式となった。 [このリンク先] は1981年製のプラスチック・ポート。 [こちら] (三枚目、沖縄の頼丸)は1979年製ながら、既に80年代にスタンダードとなったオーバル(楕円)のブロンズ製を備えている。

(写真上と下はPSC製434艇中、060番目 Winzel T、中は番数艇名未確認の1978年製フリッカです。)
フリッカ・ホームページのフリッカ登録データベース

2009年2月7日土曜日

ウィニー・メイ

ノース・カロライナ州をホームにしている 『ウィニー・メイ』。1983、84年くらいに造られたフリッカだからポートが楕円形。しかしバックステイは逆Y字型のスプリット・ステイではなく、マストトップまで2本走っているデュアル・バックステイ型だ。

オーニング(テント)が凝っている。ブームを骨にした [屋形タイプ] より、頭上に空間があり使いやすそう。見た目も美しい。



真ん中はメイン・ハルヤードで吊るすようだ。四隅をどうやってサポートしているのかできれば同型の実物を一度検証してみたい。尚、上のリンク先、2枚目の写真では、フォアワード・ハッチに同式と見える小型オーニングがかけてある。

スターン・プルピットにつけた両舷のロッド・ホールダー(釣竿用ソケット)を利用して錨泊中に釣りを楽しんでいるようにも見えるが、この艇のラダー(ハシゴ)はどこにあるのだろう。折りたたみ式のポータブルを右舷船腹に付けているのかも知れない。

(写真はPSC製434艇中、273番目 Winnie Mae です。)
フリッカ・ホームページのフリッカ登録データベース

2009年2月6日金曜日

ディストリビューション・パネル

フリッカの配電盤も時代と共に変わっている。少なくとも初期、中期、後期、と3種類ある。

これは1978年製。PSCがフリッカの建造を始めて2年目の艇。








コンパニオンウェイを降りてすぐ、スターボード側キャビンの側壁に取り付けてある。この艇はヘッドが個室ではなくVバースにある、いわゆるオープン・レイアウト型。この時期の個室ヘッド型でも同位置にあるのかは未確認。

1984年製。













1983年にデッキ・モールドが新型になり、以前見たように、コックピットやキャビン内のアレンジや造作も変わっているので、その時以来この型になったのだろう。コンパニオンウェイを降りてポート側の側壁にボックスが造り付けになっている。この時期でもまだオープン・レイアウト型を造っていてパネル位置が上の1枚目の写真と同じだったのかは未確認。

1993年にはこうなっている。90年代初頭、ファクトリー・オーナーが代わった頃、この型に移行したのではないか。



先々日のキャビン・ライトの取り付け位置の変更と同時期と思う。見ての通りポート側のバルクヘッド上部にかなり大きなボックスが造作してある。移動の理由は不明。これは必要に迫られた改善だったのだろうか。

(写真は上からPSC製434艇中、番数艇名未確認の1978年製、295番目 Serenity、および番数艇名未確認の1993年製です。)
www.yachtworld.com SEARCH ボタンの上の欄に Flicka と入力、検索するとリストアップされます。

2009年2月5日木曜日

サンパギータ

2月2日に出てきた帆走姿の1985年製フリッカ。

ロングシャフトのヤマハT8を跳ね上げ、ポートタックで帆走中。







これほど大げさに見える船外機をつけて走る姿は、デッキ長わずか20フィートで重量艇のフリッカならでは、かも知れない。人間の大きさと比べて欲しい。

こちらはスターボード・タック。メインスルは113平方フィート(10.5平方メートル)、ワーキング・ジブは133平方フィート(12.36平方メートル)。

セイルが小さくて、ハンドリングが簡単。

T8は6000ポンドの艇を易々とハル・スピードの約5.8ノットで推進する。








(写真はPSC製434艇中、番数不明の1985年製 Sampaguita です。)
フリッカ・ホームページ Flickas for Sale

2009年2月4日水曜日

キャビン・ライト

フリッカのハル、デッキ、リギング、エンジン、キャビン・レイアウト、インテリアの造作、などの違いや変遷についてはもう書き尽くした、と思っていた。が、まだまだ見落としがあった。

これは1993年製フリッカの室内灯。










これは1991年製。室内灯や長方形のブロンズ製ポートはどちらの艇も全く同じだ。90年代の艇はこのタイプでまとまっているようだ。



自艇が84年製なので気づかなかった。ハウス内部をティーク壁にするか白いフォーミカにするかはオプションだから、違っていても不思議はない。

84年製。ポートも楕円形。室内灯がこの場所から側壁に移動した利点は、強いて言えば、棚がフルに使いやすい、ということだろうか。


室内どこへでも照射角を調整しやすい、ということもあるかと思う。逆に室内に出っ張っている新型は、体や物をぶつけやすいから嫌という人もいるかも知れない。

この変更が改善か改悪かは別にして、どうもオーナーの変わった90年代のPSCはこのようなどうでも良いと思えるような造作を変更することによって、古いデザインのフリッカを少しでも目新しくしようと努力していたのかも知れない。

(写真はPSC製434艇中、上から順に番数艇名未確認の1993年製、同91年製、および295番目 Serenity です。)
www.yachtworld.com SEARCH ボタンの上の欄に Flicka と入力、検索するとリストアップされます。